インターワークスが運営する製造業求人情報サイト「工場ワークス」はこのほど、同サイトに掲載されている求人広告から、2014年12月度の製造業の平均賃金をまとめた結果を発表した。それによると、全国の平均時給は前年同月比1.8%増の1,085円となり、14カ月連続で前年を上回った。前月比は0.2%増と2カ月ぶりに増加した。

全国平均時給・増減率の推移

エリア別に見ると、関東が前年同月比2.5%増の1,110円、信越・北陸が同1.7増の1,025円、九州・沖縄が同2.9%増の1,045円など、全7エリアでプラスとなった。

同社メディア営業部部長の大崎卓也氏は「前年同月比は全エリアでプラスとなっていますが、前月比では特に九州・沖縄エリアで海外需要の低下が影響し、賃金の下落が大きくなっていると考えられます」と分析している。

業種別では、「半導体・先端技術」が前年同月比3.3%増の1,075円、「紙・パルプ・印刷」が同2.5%増の1,052円、「物流・倉庫」が同8.1%増の1,134円など、全12業種中10業種でプラス。前月比では7業種がプラスとなった。

職種別に見ると、全29職種中、前年同月比では26職種がプラス、3職種がマイナス、前月比では14職種がプラス、15職種がマイナス。大崎氏は「ドライバー・ドライバー補助が、前年同月比+206円となり、2014年5月以降、賃金の高騰が続いています」と説明している。