観光庁は20日、2014年の訪日外国人消費動向調査(速報、推計)の結果を発表した。それによると、訪日外国人の旅行消費総額は前年比43.4%増の2兆305億円となり、2年連続で過去最高を更新した。2兆円を超えたのは初めて。

旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移(出典:観光庁Webサイト)

旅行消費総額を国・地域別に見ると、中国が前年比102.4%増の5,583億円で最も多く、総額の約4分の1以上に上った。以下、台湾が同43.2%増の3,544億円、韓国が同5.7%増の2,090億円と続いたほか、タイが同71.4%増の987億円、マレーシアが同42.0%増の363億円など、前年から大幅に伸びた。

旅行消費額の国籍・地域別構成比(出典:観光庁Webサイト)

費目別に見た場合、前年2位の「買い物代」が7,142億円で1位となり、全体の35.2%を占めた。以下、2位は前年1位の「宿泊費」で6,093億円(構成比30.0%)、3位は「飲食費」で4,307億円(同21.2%)、4位は「交通費」で2,179億円(同10.7%)、5位は「娯楽サービス費」で497億円(同2.4%)と続いた。

1人当たりの旅行消費額は前年比10.7%増の15万1,374円と、こちらも過去最高を記録した。国・地域別では、ベトナムが23万7,814円(前年比不明)でトップ。次いで、中国が同10.4%増の23万1,753円、オーストラリアが同6.9%増の22万7,827円、ロシアが同4.1%減の20万1,591円となった。

国籍・地域別訪日外国人1人当たり旅行支出と旅行消費額(出典:観光庁Webサイト)