東京都千代田区内神田のオフィス街。東京駅や有名企業が軒を連ねる大手町が徒歩圏内のこの地に、「シェアアパートメント」「シェアオフィス」「シェアスペース」で構成される複合施設「the C」が誕生した。

複合シェア施設「the C」の「シェアアパートメント」

同施設は築53年のオフィスビルをリニューアルしたもの。企画・プロデュースを担当したリビタによると、千代田区や中央区などの都心エリアでは、築年数が古いオフィスビルの空室が増加しているのだという。同社は東京駅徒歩圏内のオフィス街にあるこのビルを、「働く場所」から「暮らす場所」という新しいスタイルに変換・再生させたのである。ちなみに施設名称「the C」の「C」には、「central Tokyo」「culture」「conversion」「communication」「creat」などの意味が込められているそう。

ビルは地下2階、地上9階建てで、3~8階はアパートメント入居者だけが利用できるプライベートスペース、地下1階・地上2階・9階はシェアスペース・シェアオフィスという構造。通勤時間を短くしたい、都心に住みたいというビジネスパーソン必見の物件である。

最上階はシェアラウンジ

9階はアパートメントまたはオフィス入居者が利用できるコミュニティーラウンジ。エリアの中心は、存在感のあるステージキッチンとカウンター、ダイニングだ。

充実のステージキッチン

シェアアパートメントの居室にはキッチンがないので、住人はこちらで料理をすることになる。キッチンには大人数でも調理がしやすいよう、広いシンクと3口IHクッキングヒーターが3箇所ずつ設けられているほか、調理家電も用意済み。人がいる環境で料理するのは緊張するかもしれないが、腕も上がるに違いない。

ライブラリーでは住人同士のコミュニケーションも

リビング・キッチンの隣はライブラリー。むき出しの天井や照明、家具などが甘さを抑え、居心地の良い空間を演出している。このスペースには、様々なデザインのソファーやチェアが設置され、好きなところでくつろぐことができる。

居心地の良いライブラリー

壁面には「the C」周辺の広域・詳細地図が印刷された黒板が。白壁の中の黒色が空間を引き締め、おしゃれな雰囲気を高めるとともに、施設周辺のオススメレストランなどを書き込むなど、住人同士のコミュニケーションツールとしても使える。

ライブラリーから続くドアは、シアタールームの入り口。映画鑑賞はもちろん、ワールドカップやオリンピックなどのスポーツを大画面で観戦できる。

ラウンジでは打ち合わせも

ライブラリーの反対側はラウンジとミーティングスペース。革張りのソファーやシャンデリア、ダークブラウンの床がラグジュアリーな雰囲気を作り出す。ラウンジとダイニングは収納家具で緩く仕切られており、仕事の打ち合わせなどにも対応可能。

ラウンジとミーティングスペース

室内は禁煙のため、タバコを吸いたい人は屋上の喫煙所へ。喫煙所に隣接するルーフテラスでは、たくさんの植物が栽培されている。都会の騒がしさに疲れたときはここで一息ついてみるのもいいだろう。

バルコニー付きシェア賃貸スペース

3~8階のシェアアパートメントの部屋数は54室。室内は白を基調としたシンプルなデザインで、冷蔵庫、ベッド、椅子、洗面台、壁掛け自転車スタンドなどが備え付けられている。また、通常のワンルームには珍しいインナーバルコニー付きの個室もあり、同じ広さの部屋よりものびのびと暮らせそう。

シェア賃貸スペース

居室はスタンダードな1人用ワンルーム、少し広め、2人入居も可能な個室など多種多様。「お気に入りの家具をシェアアパートメントでも使いたい」という人のために"備え付け家具なし"の部屋や、天井高が3メートル超というぜいたくな造りの部屋など、ライフスタイルや好みにあった環境を選ぶことができる。なお、トイレ、バスルーム、シャワールーム、ランドリールームなどの水回りは共有となっている。