NHKの特集ドラマ『紅雲町珈琲屋こよみ』のスタジオ取材会が13日、東京・渋谷区のNHK放送センターで行われ、キャストの富司純子、吉沢悠、秋元才加、橋爪功が出席した。

NHKの特集ドラマ『紅雲町珈琲屋こよみ』のスタジオ取材会に出席した秋元才加、橋爪功、富司純子、吉沢悠(左から)

同ドラマは、吉永南央の小説シリーズを実写化した作品。群馬県の紅雲町で和雑貨と珈琲豆の販売を営む小蔵屋を舞台に、店主である"お草さん"こと杉浦草(富司)が、常連客との触れ合いの中で日常の小さな問題を解決していく――というストーリーで、ドラマは今春、NHK総合テレビで放送予定。

小蔵屋のセットに、役衣装の着物姿で登場した富司は、「自分の好きなことを始めたり、生きがいを見つけることはとても大事なこと」と語り、「アクティブで行動力があるお草さんを見て、自分たちにも出来るんだと感じて欲しい。元気に毎日を送るきっかけになればうれしい」と胸を張ってアピール。一方、小蔵屋の店員でお草さんを慕う久実役の秋元は、「お草さんの温かさと久実のエネルギッシュなところを見て、2人の関係性も感じて頂ければ。人生を豊かにするヒントだったり、こういう大人になりたいなと思えるドラマだと思う」と笑顔を見せた。

ヒロインは"76歳のおばあちゃん"という設定の同ドラマだが、富司は、「原作のお草さんは白髪なので、髪を脱色したらすごい金髪になってしまって。今は自然な白髪になるようにセットしてもらってます」と役作りの失敗談も吐露。また、珈琲について、「主人も好きなので朝はいつも飲んでます」と明かしつつ、「昔は珈琲が飲めなくてダメだったけど、18歳で東映に入った頃、高倉健さんが珈琲好きでしょっちゅう勧められて。飲まされるうちに珈琲が好きになりました」と映画『あ・うん』などで共演し、昨年11月に亡くなった俳優・高倉健さんに思いを馳せ、橋爪も、「そうでしたね~」としみじみ懐古していた。