求人情報サービス「an」は8日、若者のライフスタイルやアルバイト経験、将来・仕事観についてまとめた「若年層白書」を発表した。調査期間は8月11日~13日、対象は全国の15~24歳の男女2,476人。

大学生は現実的?

大学生945人に聞いた「将来なりたい職業」の1位は「公務員」(94人)。以下、「教員/トレーナー」「研究者/研究施設スタッフ」「SE・プログラマー・IT/情報関連業」「事務職・秘書・受付」が続く。公務員と回答した人からは「ふつうにお金がもらえて、ふつうの時間に帰れる生活、と考えると、公務員がいい気がする」(大学1年生)、「『やっぱり大事なのは、安定だよね~じゃあ将来公務員でしょ』って話をよくする」(大学1年生)という声が寄せられた。

高校生855人に聞いた「将来なりたい職業」1位は「教員/トレーナー」(53人)、以下「保育士/幼稚園教諭」「公務員」「エンジニア/技術者・整備士」「SE・プログラマー・IT/情報関連業」となった。高校生は大学生に比べ、「イラストレーター・アニメ―ター」「海外での仕事・語学を使う仕事」「芸能人(アイドル・タレント・俳優など)」など、多様な仕事がランクインした。

「将来なりたい職業」

仕事ができると自信がある人は4割

「将来(社会人になったとき)地元で働きたいか」という問いに対し、「地元で働きたい」と回答した人は49.4%。地域別の地元就職希望度を見ると、「地元で働きたい」と回答した人が多かったのは「中国地方」(61.2%)、「北関東地方」(58.3%)、「東北地方」(55.7%)。地元就職希望度が低かったのは「南関東」(42.1%)、「北海道」(47.6%)、「四国」(48.2%)であった。

「将来(社会人になった時)地元で働きたいか」

「将来への自信度」について、「自分は結構仕事ができる側の人間だ」という人は39.8%、「自分は有名企業やいい会社に勤められる側の人間だ」という人は27.3%、「お金を日本人の平均以上に稼ぐことができる側の人間だ」という人は31.2%であった。

「将来への自信度」

「30歳になったときの幸せに必要なこと」の1位は「やりたい仕事をしていること」(53.1%)。以下「好きな趣味ができていること」「結婚/家庭・子供に恵まれていること」「友人に恵まれていること」「人より多くのお金」という結果になった。

「30歳になった時の幸せに必要なこと」