オーネットはこのほど、1月に成人式を迎える全国の独身男女600名(男女各300名)を対象に実施した恋愛・結婚・社会参加意識などについて調査の結果を発表した。調査は2014年12月に行われた。

新成人の2人に1人が交際経験ゼロ

「交際相手がほしいと思うか」

過去に実施した同調査によると、「交際相手がほしい」という新成人の割合は、2000年が90.0%、2010年は71.5%となり、今回の2015年は62.6%と過去最低を記録。また男女別では、男性(64.6%)よりも女性(60.4%)の方が下回っており、男性の草食化が叫ばれることが多い中、男性以上に女性もまた、恋愛に対する草食化が進んでいることが判明した。

「これまでの恋愛・交際経験について」

続いて、2015年の新成人に対し、これまでの恋愛経験について尋ねてみたところ、そもそも「誰とも交際したことがない(47.8%)」という回答が半数近くにのぼり、およそ2人に1人が交際経験ゼロという結果となった。また片思いを含め、誰かを好きになった恋愛経験では、「1 回もない」と回答した人は19.0%という結果に。約5人に1人の若者は、誰かに恋愛感情を抱いたことすら無いことが明らかとなった。

恋愛には積極さが必要……、でも積極的になれない新成人

「恋愛に対する考え方」

続いて、恋愛に対する考え方について調査した結果、「恋愛は人間として成長するために重要である(69.7%)」や「交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ(68.0%)」と考えている人が多いことがわかった。しかしながら、「今の自分は異性との交際に積極的でない(65.5%)」や「教えてくれる人がいない(49.8%)」と回答する人も多く、さらに、「自分から告白する(26.7%)」や「合コンやパーティーには積極的に参加したい(16.7%)」という人の割合は低い結果に。

この結果を受けて、「恋愛には積極さが必要だとわかっていても積極的になれず、やり方もわからず、学んだりチャレンジする意欲もなく、恋愛に対して半ば諦観している若者像が浮かび上がってくる」と調査ではコメントしている。

9割以上が、結婚するなら30歳までに!

「結婚に対する考え方」

次に、新成人の「結婚意識」についての調査を実施。まず、何歳までに結婚したいと考えいているか聞いたところ、女性は「25歳(18.6%)」、男性は「30歳(24.1%)」が最多となり、特に女性の97.0%が30歳までに結婚したいと考えていることがわかった。

結婚に対してどのように考えているかを質問したところ、「結婚をするなら恋愛を経て結婚をしたい(78.8%)」という回答が、「恋愛と結婚は別だと思う(52.8%)」を上回った。その一方で「経済的な基盤ができないと結婚はできない(71.2%)」や「女性の収入も重要(47.5%)」と考えている人も多く、特に「女性の収入」については、女性の62.0%が「はい」と回答。結婚に対して、ロマンチックなイメージを持ちつつも、経済的な現実問題が大きいと考えている若者が多いよう。特に女性においては、専業主婦よりも、共稼ぎで助け合っていく生き方を視野に置いている人が多いことが伺える結果となった。(「オーネット」調べ)