大学の学食といえば、低価格でボリューム満点のメニューをそろえるイメージだが、体育大学の場合はどうなのだろうか。一般に、「よく食べる人」といえばスポーツマンを思い浮かべるだろう。日本を代表する体育大学の1つである日本体育大学(東京・世田谷)の学食には、「よく食べる人」のための大盛りメニューがあったりするのでは……と思ったら本当にあった。「日体大★MEGA★から揚げ丼」(660円)と「日体大★MEGA★カレー」(660円)だ。
週替わりで1品を提供
日本体育大学は2016年に創立125周年を迎える歴史ある大学だ。今回訪れた東京・世田谷キャンパスは、桜並木と小川に沿った閑静な住宅街の中にある。管理の行き届いた清潔な校舎内を進むと現れるのが、500人以上を収容可能な学生食堂。広々とした空間で、学生たちが思い思いに憩っていた。
そんな学食で提供している大盛りメニューが「MEGA」シリーズというわけだが、「からあげ丼」や「カレー」、「しょうが焼き丼」などを週替わりで1品提供しているとのこと。今回は特別に「日体大★MEGA★から揚げ丼」と「日体大★MEGA★カレー」を試食させてもらった。
から揚げがジューシーで大量!
まずは「日体大★MEGA★から揚げ丼」。味噌汁がセットになっており、片手では持てないほどの大きな丼にたっぷりのごはんとキャベツの千切り、鶏モモ肉のから揚げがのっている。学食の運営会社であるLEOCの店長にうかがったところ、2合半のお米に12個のから揚げをのせているそうだ。一家族が満腹になりそうなボリュームである。
から揚げはパリパリとした衣の食感が心地よく、鶏肉はジューシー。特製のタレには少し酸味もあって食べ飽きない。自然とご飯がすすむ味だ。
から揚げと白いご飯という相性抜群の組み合わせをたっぷりと楽しめるこの一品は、「これでもか!」というほどから揚げを食べられて、660円とリーズナブル。コストパフォーマンスの高さに驚きだ。
カレーはトッピングのオールスター
「日体大★MEGA★カレー」も負けてはいない。桜の花びらの形をした皿に盛られたカレーは、なんといってもトッピングが豪華だ。から揚げが2個に、ハンバーグが60g、トンカツが50g、フライドポテトも添えられる。人気のおかずが色々盛り込まれていて、お子様ランチのようでワクワクする(ボリュームはお子様ランチなんてかわいいものじゃないけれど! )。ちなみにごはんは2合分だ。
カレーの辛さは抑え目で食べやすく、後味がほどよくスパイシー。からあげやトンカツ、ハンバーグもジューシーで、バラエティ豊かな味わいを存分に楽しめる。
"オールスター"のトッピングをカレーライスと共に楽しめるこの1皿。カレー好きにはもちろん、ハンバーグやトンカツなどガッツリ系のおかずが好きな人にも勧めたい。
高校生に人気
これらの「MEGA」シリーズ、日体大生に大人気かと思いきや、意外とオーダーは少ないらしい。店長によると、平均で1日5皿ほどだそうだ。ところがオープンキャンパスや「日体フェスティバル」などのイベント時には日に15皿ほどが注文される。大学生というよりは学校訪問にきた高校生に人気のメニューなのだそうで、しかもその半数以上が1人で完食するという。
日体大生のオーダーは「卒業前に1度は食べておきたい」などの記念オーダーが中心で、複数人でシェアするケースもあるそう。体育大生は意外と少食なのか? 同学広報の山崎さんによると、「日体大生の中には、アスリートとして日々の食事のカロリーを計算している学生も多いです」とのこと。なるほど、単にたくさん食べればいい、という話ではないのだ。
こちらの食堂は一般の方も利用できるとのことなので、興味のある方はぜひ「MEGA」シリーズにチャレンジしていただきたい。食べる前にはスポーツでお腹を空かせておくと、体育大学生気分が味わえるかも。
※価格は全て税込