楽天トラベルは12月9日、年末年始の国内旅行予約状況における「行き先前年同期比ランキングTOP10」を発表した。調査は2014年12月27日~2015年1月4日の期間を対象に、2014年11月30日時点での予約人・泊数実績をもとに前年同期比で算出した。
前年比での伸び率1位となったのは愛知県だった。伸び率は+35.4%で、同県の中心エリアである名古屋市内エリアは+43.2%とエリア全体をけん引している。好調要因としては、今年開館20周年を迎えた「トヨタ産業技術記念館」の入館者増や中部国際空港の相次ぐ増便、テーマパーク「ラグナシア」の日本初2大3Dマッピング、テレビ塔の新ライトアップ・イルミネーションなどが挙げられる。さらに名古屋市には未(ひつじ)年の干支にまつわる「羊神社」があり、未年を迎える年末年始には"12年に1度の盛り上がり"が予想されている。
伸び率2位にランクインした埼玉県は、11月に無形文化遺産登録が決まった「和紙 日本の手漉和紙技術」の細川紙などが話題となり、首都圏で最も伸長した。また、首都圏からアクセスの良い「さいたま(大宮・浦和)・川口・上尾エリア」は同+41.4%となった。伸長要因としては、首都圏内でありながら単価をおさえて宿泊できる点や、近隣のさいたまスーパーアリーナでの年末年始イベントの開催などが挙げられる。
3位は石川県で、伸び率は+25.9%となった。同県は2015年3月に開業となる北陸新幹線の終着駅として注目を集めており、新幹線開業後は観光客の混雑も予想されているため、新幹線の開業前を狙って訪れる観光客で予約が増えたと見られる。
なお、10位までのランキングは以下の通り。
「行き先前年同期比ランキングTOP10」
1位)愛知県(+35.4%)
2位)埼玉県(+27.8%)
3位)石川県(+25.9%)
4位)佐賀県(+25.8%)
5位)高知県(+24.2%)
6位)山口県(+23.7%)
7位)秋田県(+23.3%)
8位)徳島県(+21.9%)
9位)鳥取県(+21.0%)
10位)愛媛県(+20.9%)