日本労働組合総連合会(以下、連合)は2日、第69回中央委員会を開催し、2015年春闘で2%以上のベースアップ(ベア)を要求する方針を正式決定した。

2015年春闘は、「賃上げ」「時短」「政策・制度実現の取り組み」を3本柱に据え、中でも中小・非正規を中心とした「底上げ・底支え」「格差是正」の実現に全力を尽くし、「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」を目指すという。

賃上げについては、物価上昇局面にあることや経済成長をけん引する観点で、2%以上のベアを求め、これに定期昇給相当分を加えて4%以上の引き上げを要求する。

具体的な要求項目(出典:日本労働組合総連合会Webサイト)

組合員数300人未満の中小組合については、都道府県ごとに連合リビングウェイジにもとづく「最低到達水準」を設定するとともに、要求基準として1万500円以上(賃金カーブ維持相当分4,500円)の引き上げを求める。また、非正規労働者については、正社員との均等処遇実現を目指し、「最低到達水準」を設定するとともに、時給37円以上の引き上げを求めるという。

さらにワーク・ライフ・バランス社会の実現に向けて、長時間労働の縮減を進めるほか、経済の好循環に向けた産業政策と雇用政策の一体的推進、「全世代支援型」社会保障制度の推進などに取り組むとしている。