エバラ食品工業はこのほど、全国の20~59歳の男女を対象に「イマドキのライフスタイルと鍋トレンド実態調査」を実施し結果を発表した。調査時期は9月30日~10月6日、サンプル数は1,000名。

30代男性の7割が「鍋料理が上手な女性は魅力的」

「鍋料理の"心を温める効果"に関する意識」

鍋料理の"心を温める効果"について調査したところ、「家鍋(自宅で鍋料理を食べること)は夫婦円満・家庭円満に繋がる」の項目に対し、「そう思う」と答えた人は73.8%となった。また、約6割が「鍋料理が上手な異性は魅力的だ(60.8%)」や「鍋料理を異性と一緒に作ると距離が縮まる(59.4%)」と感じていることがわかった。これらの結果を男女別で見たところ、最も高い割合が表れたのは、30代男性の「鍋料理が上手な異性は魅力的だ」という回答で、72.0%に達した。

「鍋料理は体を温めてくれるだけではなく、家族の絆もぽかぽかにできる家庭料理として親しまれているよう」と同調査。さらに、「男性は鍋料理を調理する女性の家庭的な姿に弱いのかもしれない」としている。

鍋争いをしたことがある夫婦、48.5%

「夫と妻で、食べたい鍋で争うことがあるか」

次に、配偶者がいる人(487名)を対象に、家鍋で、夫と妻で味の好みが分かれることがあるか聞いたところ、「よくある(7.2%)」「たまにある(41.3%)」と、半数近くが夫婦で鍋争いをしたことが「ある」と回答した。

「鍋料理の楽しみ方について」

では、一つの鍋を囲んで食べるという従来の鍋料理の食し方以外に、どんな楽しみ方がトレンドなのだろうか。調査した結果、「一人鍋(一人で食事を摂るときに鍋料理)」の経験者は38.6%、「してみたい」人は25.4%と、誰かに気兼ねすることなく、一人前の鍋料理で好きな味を楽しむ一人鍋は、鍋料理の楽しみ方として定着しつつあることがわかった。

また、「ペア鍋(パートナーと一緒に、二人で鍋を楽しむ)」の経験者は54.6%で、さらに、「別鍋(食卓を囲んだ各々が、一人前の鍋で好きな味を楽しむ)」の経験者はわずか1割だったものの、「してみたい」人は27.4%いることがわかった。

20~30代女性の3人に1人が「一人鍋」してみたい!

「『してみたい』鍋料理の楽しみ方」

続いて、鍋料理の楽しみ方について「したことはないが、してみたい」と回答した割合に注目し、性年代別に比較してみたところ、「一人鍋」は20代女性(34.4%)や30代女性(32.0%)の割合が高く、「ペア鍋」では20代男性(44.0%)や20代女性(40.8%)、また、「別鍋」では30代女性(35.2%)からの支持が高いことがわかった。調査では「今後、デートや夫婦水入らずのシーンで鍋を楽しんだり、家庭で別々の鍋で好きな味を楽しんだりするスタイルが若年層で親しまれるようになり、トレンドとして広まっていくことがあるかもしれません」とコメントしている。

鍋の味人気TOP3は!?

「どんな味の鍋料理が好きか」

最後に、全回答者に「どんな味の鍋料理が好きか」質問した結果、1位は寄せ鍋などの「醤油ベースの鍋(57.9%)」となり、僅差の2位はつけダレを変えることで味の変化を楽しめる「水炊き鍋(53.3%)」、3位はすっかり日本の食文化に定着した感のある「キムチ鍋(47.5%)」となった。そのほか、変わり鍋の中では、「豆乳鍋(20.9%)」や「カレー鍋(19.9%)」、「トマト鍋(15.8%)」なども人気だった。

ちなみに、居住地別に人気の味をみると、北海道、東北では「キムチ鍋」、関東、北陸・甲信越、東海では「醤油ベースの鍋」、近畿、中国・四国、九州では「水炊き鍋」が1位となった。(「エバラ食品」調べ)