JR東日本は28日、八戸線用気動車の公募調達の実施について発表した。関係書類などについては同社ホームページ内「資材調達情報」に掲載され、参加申込期限は2015年2月27日18時(日本時間)とされている。

八戸線の普通列車

八戸線は東北新幹線と接続する八戸駅から、三陸鉄道北リアス線と接続する久慈駅までを結ぶ営業キロ64.9kmの路線。現在、普通列車はおもにキハ40・48形(「リゾートうみねこ」改造車も含む)が使用され、他にキハ110系を改造した「Tohoku Emotion」も運転されている。

JR東日本の発表によれば、「八戸線の気動車の取替えにともなう調達を実施するにあたり、当社としては初めての公募による車両調達手続きを試行します」とのこと。調達品は八戸線用気動車18両とされている。

JR東日本は今年10月、WTO政府調達協定の対象から除外された際、「今後も国内外を問わず優れた技術・製品を導入していくという方針に変わりはありません。引き続き透明で内外無差別な調達に向けた取組みを進め、鉄道のさらなる進化をめざしてまいります」とのコメントを出していた。今回の発表でも、「資材調達にあたり、高品質で安価、かつ十分なアフターケアが行われる製品を、広く国内外に求めることを基本方針としております」と同社。公募による車両調達手続きを通じ、「世界中から多くの企業に参加していただくことにより、世界の優れた企業との接点を増やしていきたいと考えております」としている。