グッドスマイルカンパニーは、レッドブル・エアレース ジャパン実行委員会と千葉市と共に、世界最速のモータースポーツ・シリーズ「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」を日本で初開催することを発表した。

ついに日本大会が実現した「Red Bull Air Race World Championship」。写真は室屋義秀が操る「Edge540 V2」(アメリカ・ダラス大会より)

アニメやマンガ、ゲームのキャラクターフィギュアの企画や販売で知られる同社は、"ファンと共に走るレーシングチーム"をコンセプトに「初音ミクGTプロジェクト」を展開するグッドスマイルレーシングのレーシングチーム「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」も運営。11月15日~16日に開催された最終戦の「ツインリンクもてぎ」で3位でゴールし、「SUPER GT 2014」シリーズのチャンピオンを獲得したことも記憶に新しいが、今度は空のモータースポーツに参戦する。同社は、千葉県・幕張海浜公園で開催される「RedBull Air Race World Championship」日本ラウンドのレッドブル・エアレース実行委員会を務め、同社代表取締役社長の安藝貴範氏がエグゼクティブ・プロデューサーに就任。2015年に、初となる日本大会へ挑む。

エグゼクティブ・プロデューサーに就任したグッドスマイルカンパニーの代表取締役社長の安藝貴範氏(右)とローソン HMV エンタテイメント代表取締役社長・坂本健氏(レッドブル・エアレース ジャパン実行委員会 シニアプロデューサー)

安藝氏は、「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」が2回目のシリーズチャンピオンを獲得したことを報告しつつ、「以前から前述のレース事業に関連性の高いレッドブルF1チームの活躍や、エクストリームスポーツでのレッドブルの活動については非常に興味深く拝見しておりました」と語り、「日本がレッドブル・エアレースの大会開催の候補地に挙がっているというお話を伺い『是非、この世界的な大会を日本でも実現させたい!』という思いから、今回のレッドブル・エアレースの日本初開催に向けて尽力いたしました」と日本大会実現の経緯を説明。「日本らしい、エキサイティングな大会にできればと思っております」と大きな期待を寄せている。

左から坂本健氏、安藝貴範氏、千葉市市長・熊谷俊人氏(レッドブル・エアレース ジャパン実行委員会 大会名誉会長)、Red Bull Air Race社CEOエリック・ウルフ氏、レッドブル・エアレースパイロットの室屋義秀氏

また、発表会に出席したアジア人初のレッドブルエアレーサーであり、2009年「RedBull Air Race World Championship」に初参戦し、2015年の同シリーズ出場予定選手に名を連ねている室屋義秀氏は、さまざまな関係者がエアレースの日本誘致に尽力してきたものの、実現までには至らずにいた背景を語りながら、ようやくの実現した日本開催に「感無量」と一言。そして「パイロットとしてもいちファンとしても、日本で開催されること、日本の多くの人に見ていただけることが本当にうれしい限りです」と喜びをあらわにしていた。室屋氏は、国内ではエアロバティックス(曲技飛行)のエアショーパイロットとして全国を飛び回る中、全日本曲技飛行競技会の開催をサポートするなど、世界中から得たノウハウを生かして安全推進活動にも精力的に取り組み、スカイスポーツ振興のために地上と大空を結ぶ架け橋となるべく活動中。また、地元福島の復興支援活動やプロジェクトにも積極的に参画している。

アジア人初のレッドブルエアレーサー・室屋義秀氏

「レッドブル・エアレース(2015年シーズン)」は、2015年2月13日にアラブ首長国連邦・アブダビを皮切りに、2015年10月17日のアメリカ・ラスベガス大会まで全8戦が行われ、日本からは現在総合順位8位のレースパイロット・室屋義秀氏が参戦する。日本大会は第2戦目の舞台となり、2015年5月16日・17日に千葉県・幕張海浜公園にて開催(16日は予選、17日は決勝)。チケットは11月28日18:00より公式サイトにて先行販売が開始、2015年1月5日より「ローソンチケット」でも先行販売が開始される(一般販売は2015年3月1日から)。

日本大会のイメージ(左)と過去大会の様子