今回は国際結婚カップルさん企画の番外編として、同じ国籍同士のムスリムカップルをご紹介。結婚して7年目のアクマル・マルさん(33歳)、アブリーザさん(36歳)夫妻は、マレーシア人同士のムスリム(イスラム教徒)カップルで、結婚後すぐ、アブリーザさんの留学のために二人で4年間日本で生活したこともあるとか。日本の文化に触れたことのあるアブリーザさんは、「日本とムスリムの結婚式のスタイルは似ている」と教えてくれました。

夫のアクマル・マルさん(マレーシア人、PR・パブリシティ関連会社勤務、33歳)、妻のアブリーザさん(マレーシア人、大学勤務、36歳)

■ふたりのなれそめと、結婚して何年目なのか教えてください。

2007年に結婚。結婚して7年目です。出会いは大学のキャンパスで。実は彼、私の生徒だったんですよ。出会って6年ほど友人関係でしたが、少しずつ交際に発展していきました。結婚後、私の大学留学のために4年間ふたりで仙台に滞在。旦那のマルさんは、その間、英語を日本人に教えたりしながら働いていました。

日本で生活したこともあるふたり

■日本の結婚と比べ、特別で驚くようなことや、独特な風習はありますか?

ムスリムの結婚式は、日本の式と似ている部分が多いんですよ。ムスリムの結婚式は、通常モスクを使用します。TOK KADI(JURUNIKAH)といわれる指導者のもと、花婿と花嫁が親戚等の参列者全員に対して結婚の誓いをします。

ウェディングパーティーはパーティーホールで行いました。この方法は、神式の後に披露宴、という日本のスタイルと似ていますよね。ただ、この順番や規模は、それぞれの家庭で少しずつ違います。

■プロポーズの言葉は?

大学のキャンパスで僕から伝えました。具体的な言葉は内緒です。ふふふ。

■さしつかえなければ世帯年収や夫婦の内訳などを教えてください。

どれくらいでしょう?(笑)

■家計はどちらが管理していますか? うまくやりくりするコツはありますか?

お金は基本的に夫婦で個別に管理しています。家計にかかるお金は、その都度話し合って、いくらずつ出すか相談。これは若い世代のムスリムカップルのやり方だと思いますが、私たちは何でも一緒に相談してから決めることが多いですね。

■どんな家に住んでいますか?

「リンクハウス」という家に住んでいます。ベッドルームが4つにリビングが付いている長屋のようなスタイルの家です。

住まいは「リンクハウス」、アクマル・マルさん、アブリーザさんと息子のゲン・ダルウィッシュさん(5歳)、ダン・ムザファさん(6ヶ月)

■家事はどのように分担していますか?

昔のムスリムの家庭では、男性が家事や子育てに協力する事はほとんどありませんでした。でもわが家では、できるだけ一緒にするようにしています。若い世代ではそういう家庭が増えてきていると思いますよ。

家事も子育ても夫婦で協力

■ちなみに、昨日の晩ご飯は?

「パパリッチ」というマレーシア料理店で、カレーラクサを食べました。忙しくないときは家で食事を作ります。時々、日本食も食べますよ。

「カレーラクサ」

■夫・妻の好きなところは?

妻: 彼はすごく子育てに協力的。私よりも子育てを頑張っている時があるくらい! 気が向けば料理も作ってくれます。

夫: 彼女は本当にキレイ好きで、部屋の隅々までピカピカ。それはとっても有り難いですね! どんなに疲れていても、掃除は欠かさないんです。

■夫・妻の嫌いなところは?

妻: 夫はたまに子供っぽいところがあります。甘やかされて育ったのかな(笑)。こっちも疲れているのにマッサージを頼まれることもある!

夫: 妻の悪い所……。それは難しいですね(笑)。困ったなぁ。思い出せないよ~!(笑)

■結婚生活が長続きする三カ条を教えてください。

  1. いつも夫婦がチームひとつとして過ごす事

  2. 母に教わったのですが、まず子供よりも旦那の事を第一に考え、好きでいること。そしてデートを忘れない! これは大切ですね。

3. お互いの家族を尊敬し、何ごとも話し合って理解し合うこと。 

■将来の家族の夢は?

家族がハッピーであれば良いですね。さまざまなハプニングが起こっても、いつもハッピー感があるよう心がけていきたいです。