昨年にオープン10周年を迎えたスイーツのテーマパーク「自由が丘スイーツフォレスト」。今年も味覚の秋を迎えて各店舗で限定スイーツなども登場しているが、そんな中で期間限定となる新店舗「九州パンケーキカフェ」が新たにオープンした。九州産の素材にこだわったメニューを提供している同店では、どんなパンケーキを味わうことができるのだろうか。さっそく足を運んでおすすめメニューを味わってきた。

選べる7種のジャムのパンケーキ~ジャージー乳アイス添え~(650円、税別)

同店は九州産の素材にこだわりぬいたパンケーキ専門店で、1号店が東京・代官山にオープンしたのが昨年の5月。今回自由が丘スイーツフォレストにオープンしたのは2号店となり、来年3月までの期間限定出店になるそう。

九州パンケーキとは、オール九州産の厳選素材で作ったパンケーキミックスだ。風味豊かな大分産の小麦をはじめ、宮崎産の無農薬発芽玄米、長崎産のもちきび、佐賀産の胚芽押麦、熊本産の黒米、福岡産の赤米、鹿児島産のうるち米などを用い、砂糖は沖縄および鹿児島産のサトウキビ原料を100%使用。乳化剤や香料、河口澱粉は一切不使用で、アルミフリーの膨張剤(アルミニウムの入っていないベーキングパウダー)を使うなど、安心・安全にも気をつかったメニューとなっている。

今回食べてみたのは、そんな同店のメニューの中から、食事系の「宮崎和牛バーガー」と、スイーツフォレスト限定メニューとなる「選べる7種のジャムのパンケーキ~ジャージーアイス添え~」の2種類。

宮崎和牛バーガー(980円+チェダーチーズトッピング130円、税別)

まずは食事系メニューの宮崎和牛バーガーから。厚めでふわふわもちもちの九州パンケーキに宮崎県産和牛100%のパティとたまねぎ、トマト、レタス、ピクルスが挟まっており、アボカドディップソースと有料トッピングのとろけるチェダーチーズ(+130円)がさらに食欲をそそる。

真横から。とろけるチーズや肉汁やパンケーキと好相性

パンケーキというとやはりスイーツのイメージが強いが、和牛パティとパンケーキの優しい甘みの相性は意外にも抜群。生地に宮崎牛の肉汁がしみ込んで絶妙なコンビネーションを生み出しており、非常に食べ応えもある。

ナイフで切り分けた断面

フォークで少しずつ、あるいは豪快にかぶりつく食べ方も

この日は撮影用にそのままお皿に乗せて提供してもらったが、実際はファーストフード店のハンバーガーのように紙の袋がついているそうで、手に持って豪快にかぶりつくことも可能。もちろんナイフやフォークで切り分けて少しずつ食べてもよいし、カップルやグループなど複数で取り分けて味わうこともできる。

一人でひとつ食べるとなかなかのボリューム感

今回は一人でひとつ丸々食べてみたが、パンケーキのふんわりもっちりとした食感もあり、実はこれだけでかなりお腹が膨れてしまった。ただ、肉や野菜、ソース、そしてチーズとの相性の良さもあり、決して食べ飽きることもなくペロリとたいらげてしまったという印象だ。

手前中央のソースは福岡産の「あまおうジャム」

2枚のパンケーキはほんのりとやさしい甘さ

次にデザートとして、スイーツ系の「選べる7種のジャムのパンケーキ」を。ジャムはシェフのおすすめということで、福岡産のいちご「あまおう」にしてもらった。ほかには佐賀産「みかんマーマレード」、長崎産「さちのかいちごジャム」、大分産「梨ジャム」、熊本産「デコポンジャム」などがあり、好みのものをひとつチョイスすることができる。選べるジャムは旬のものを提供するため、季節によっても異なるとのこと。

生クリーム、アイス、ジャムとパンケーキが生み出すハーモニー

ジャムのとなりに添えてあるアイスクリームは、熊本・阿蘇のジャージー乳を使った濃厚なASOバニラアイス。ジャムや生クリームと一緒にパンケーキに乗せると、温かさで少し溶けて口の中でとろけるような食感を味わうことができる。パンケーキ自体の甘さがほんのりと優しく自然なものになっているため、全体として甘すぎずちょうどよい。また、いろいろなジャムで食べ比べてみたくなりそうだ。

九州パンケーキプレーン 高千穂醗酵バターと西澤養蜂場みかんはちみつ添え(600円、税別)

鹿児島県産厚切りベーコン使用BLTバーガー(800円、税別)

パンケーキミックスの粉は袋入りで店頭でも販売

自宅で作る場合の材料や焼き方の説明書きも

同店では、ほかに「九州パンケーキプレーン 高千穂醗酵バターと西澤養蜂場みかんはちみつ添え」、「鹿児島県産厚切りベーコン使用BLTバーガー」といったさまざまなパンケーキメニューも提供。パンケーキミックスを使用したシューアイスやフィナンシェ、マドレーヌといった焼き菓子も販売している。さらに店頭やオンラインで袋入りのパンケーキミックスも購入できるので、気に入ったら自宅で作ってみることも可能だ。

店舗外観

パティシエの矢嶋瑞樹シェフ

オープンして1カ月が経過した九州パンケーキカフェ。主婦層やグループ、カップルなどにも人気で、九州の農業支援や地域貢献にもつながることから改めて注目を集めているという。特にティータイムから夕方にかけての14時~17時頃は混み合うこともあるそうで、「売り切れてしまう限定メニューなどもありますので、ゆっくりと召し上がりたい場合は午前中の来店がおすすめです」とスタッフ。

自由が丘スイーツフォレストのアクセスは、東急東横線または大井町線の自由が丘駅南口から徒歩約5分。営業時間は、九州パンケーキカフェなどのある「スイーツの森」ゾーンが10時~20時。年中無休。向かい側にある「スイーツセレクト」ゾーンの営業時間や定休日は、店舗によって異なる。