日本銀行は14日、2014年9月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、9月の国内企業物価指数は前年同月比3.5%上昇の103.0と18カ月連続で前年を上回ったものの、伸び率は前月より0.4ポイント縮小した。一方、前月比は0.1%低下と2カ月連続で縮小した。

企業物価指数(出典:日本銀行Webサイト)

業種別の前月比を見ると、全23業種中、10業種が上昇、5業種が横ばい、8業種が低下した。上昇した業種は、スクラップ類が1.2%上昇、農林水産物が0.8%上昇、非鉄金属が0.7%上昇など。横ばいの業種は、はん用機器、電気機器、鉱産物など。低下した業種は、石油・石炭製品が1.3%低下、電力・都市ガス・水道が0.4%低下、業務用機器と情報通信機器が同率の0.3%低下などとなった。

消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は103.4で、前年同月比では0.7%上昇、前月比では0.1%低下。前年同月比の伸び率は3カ月連続で縮小し、2013年5月以来1年4カ月ぶりに1%を下回った。

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.3%低下、前年同月比1.0%低下の98.0、円ベースでは前月比1.9%上昇、前年同月比3.6%上昇の111.1。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.7%低下、前年同月比1.2%低下の111.6、円ベースでは前月比2.1%上昇、前年同月比4.4%上昇の129.5となった。