英国ジャガー・ランドローバーは、ロンドンのアールズコートで開催したイベントにて、「XE」を世界初公開した。軽量車体構造を採用し、流線型のスタイリングやラグジュアリーなインテリア、卓越した乗り心地や操作性を特徴とするスポーツ・サルーンだ。

ジャガー「XE」

「XE」は後輪駆動を採用したスポーツ・サルーンのエントリーモデル。全長4,672mm、全幅1,850mmで、エンジンは3.0リットルのV型6気筒ガソリンと2.0リットルのガソリン、2.0リットルのディーゼルが用意される。

スタイリングは「Fタイプ」に近い硬質なイメージで、グラマラスな「XF」「XJ」とはやや方向性が異なる。Cd値は0.26と非常に優秀で、これはコンピューターを駆使したシミュレーションによる成果だという。このボディはアルミを多用した軽量構造で、「XE」はジャガーのサルーンで最も軽量であり、同時に最も強靭なモデルとなっている。

ガソリンエンジンの3.0リットルV6スーパーチャージャーは、高い評価を得ている「Fタイプ」のエンジンと同じもので、340PSのパワーを発揮する。このエンジンを搭載する「XE S」は0-100km/h加速が4.9秒とハイパフォーマンスだ。

2.0リットルのディーゼルは、新開発のワールドクラスのエンジン・ファミリー「INGENIUM(インジニウム)」のひとつとなっている。このエンジンはジャガー・ランドローバーが5億ポンド(872億円)を投じて白紙から新開発した新世代エンジンで、ジャガーの将来の低CO2パワートレイン戦略の礎石となる。

「XE」はジャガー史上、最も燃料効率に優れたモデルであり、同時にクラスで最もコスト効率の良いモデルだという。CO2排出量が低いため、多くの国や地域で税制面の優遇対象となる。また、INGENIUMディーゼルエンジンは、走行距離2万1,000マイルもしくは2年という驚異的な点検整備間隔を達成しており、しかも主要部品は定期点検と修理にかかるコストを最小限に抑えるために、アクセスのしやすさを考慮して設計されている。