サンシャイン水族館では、3月に誕生したラッコのカップルに二世誕生の期待が寄せられている。

アツアツぶりが人気の「ミール」(左)と「ロイズ」(右)のカップル

国内飼育数は減少中

カップルは、国内で減り続けているラッコの繁殖を目指し、同館のメス「ミール」に、和歌山県のアドベンチャーワールド所有のオス「ロイズ」が婿入りして誕生。3月28日より公開展示されている。

ラッコは、棲息地の米国やロシアが共に野生動物保護の観点から、現在は取引を禁止している。一方、国内のラッコは、寿命などにより減少。国内血統登録調査によると、1994年に日本全国で122頭飼育されていたが、2014年3月の時点では11施設19頭にまで数を減らしているという。

「ロイズ」は2005年5月4日生まれ。体重は約35kgで、良く動き、活発。「ミール」は2003年4月19日に推定生後1歳で捕獲。体重は約27kg。

左「ロイズ」(写真提供 鳥羽水族館)、右「ミール」

ラッコは沿岸海域に生息し、20m~40mまで潜水し、貝、ウニ、カニ、エビ、魚類などを捕まえて食べる。貝などを胸の上で石に叩きつけて割るが、道具を使うのは霊長類以外の哺乳類では唯一の例とされている。代謝率が高く、体重の20%~25%ものエサを食べるという。同館では毎日4kg~6kgのエサを食べているとのこと。

同館の所在地は、東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル屋上。営業時間は、4月から10月が10時から20時。11月から3月は18時までとなる。入場料金(税込)は、大人(高校生以上)が2,000円、こども(小・中学生)が1,000円、幼児(4歳以上)は700円、シニア(65歳以上)は1,700円となる。