よこはま動物園ズーラシアでは8月4日、スマトラトラの赤ちゃんが2頭誕生した。

生後13日目の赤ちゃん

スマトラトラの飼育15年目で初めて繁殖に成功

スマトラトラはインドネシアのスマトラ島のみに生息するトラで、野生では400から700頭程度といわれている。そのため世界動物園水族館協会(WAZA)が、2008年に国際種管理計画(GSMP)の対象種にスマトラトラを選定し、世界中の動物園が協力して種の保存に取り組んでいるという。

赤ちゃんの両親「ガンター」(オス)と「デル」(メス)は、スマトラトラの国際的な保全計画の一環として、それぞれ国際種管理計画により入園した。同園では、開園当初からスマトラトラを飼育し、繁殖を目指していたが、今回15年目で初めて繁殖に成功。また、横浜市内の動物園でのトラの繁殖は、1996年10月の野毛山動物園でのアムールトラの繁殖以来、18年ぶりとなる。

母親の「デル」と赤ちゃん

母親の「デル」(7歳)は、今回が初めての出産となる。初めての子育てにも関わらず落ち着いており、赤ちゃんもしっかりとお乳を飲んでいるという。赤ちゃん2頭の性別は不明。

公開日は決まり次第、改めて告知する。公開までの間は、同園YouTube公式チャンネルでの動画配信およびWebページ内のブログ「飼育日誌」にて、近況情報を近日中に公開する予定となる。

同園の所在地は、神奈川県横浜市旭区上白根町1175-1。