フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、コンパクトモデル「ポロ」をモデルチェンジして販売開始した。「ポロ TSI コンフォートライン」「ポロ TSI コンフォートライン アップグレードパッケージ」の2モデルが発売され、安全性能や燃費性能を向上させたという。
「ポロ」は1975年、初代モデルが欧州で発売されて以来、これまでに全世界で1,400万台以上販売された。日本では1988年から販売が始まり、累計で約22万台が販売されている。2009年に導入された先代モデルは、そのクリーンなデザインや安全性により、「2010-2011 日本カー・オブ・ザ・イヤー インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
今回のモデルチェンジでは、コンパクトなサイズやデザインなど、先代「ポロ」の美点を継承しつつ、新エンジンの採用やミリ波レーダーの搭載により、安全性、環境性能、燃費性能などを向上させた。
エンジンは好評のダウンサイジングエンジンである1.2リットルTSIを新設計し、DOHC 4 バルブとすることで性能を向上。軽量コンパクト化もさらに推し進めた。最高出力は90PSで、最大トルク160Nmをわずか1,400rpmから発生させる。乾式デュアルクラッチを搭載した7速DSGとの組み合わせで力強い加速を見せながら、アイドリングストップシステムやブレーキエネルギー回生システムにより、JC08モード燃費は22.2km/リットルを達成。これは先代モデルよりも約5%優れた数値だという。
安全性については、昨年6月に導入した「ゴルフ」の安全装備を新型「ポロ」にも搭載。 ミリ波レーダーで前方車両を検知しながら、衝突の危険を警告し、衝突の軽減や回避を行うプリクラッシュブレーキシステム「フロントアシストプラス」や2次衝突を防ぐ「マルチコリジョンブレーキシステム」、ドライバー疲労検知システムなどを、このクラスでは初めて全車標準装備としている。
価格は、「ポロ TSI コンフォートライン」が223万9,000円、「ポロ TSI コンフォートライン アップ グレードパッケージ」が249万5,000円(ともに税込)となっている。