内閣府はこのほど、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。それによると、日常生活の中で悩みや不安を「感じている」と答えた人は66.7%となり、このうち57.9%が「老後の生活設計」に不安を感じていた。

「老後の生活設計」に不安を感じている人の割合は前回(55.3%)より2.6ポイント上昇し、過去最高を更新。次いで、「自分の健康」が49.7%、「家族の健康」が41.9%、「今後の収入や資産の見通し」が41.0%となった。

悩みや不安の内容(出典:内閣府Webサイト)

現在の生活は去年の今頃と比べてどうかと尋ねたところ、「同じようなもの」が72.9%、「低下している」が20.9%、「向上している」が6%。「向上している」と答えた人の割合は前回(4.9%)より1.1ポイント増えた一方で、「低下している」と答えた人も前回(16.8%)より4.1ポイント増加し、2008年以来6年ぶりに前年を上回った。

現在の生活について、「満足」(「満足している」+まあ満足している」)と感じている人は70.3%。一方、「不満」(「やや不満だ」+「不満だ」)とした人は前回(27.6%)比1.4ポイント増の29.0%と、6年ぶりに増加した。

詳細を見ると、資産・収入の面で「満足」とした人は44.7%(前回47.9%)、「不満」は54.1%(同49.8%)。資産・貯蓄の面で「満足」とした人は37.3%(同42.5%)、「不満」は60.2%(53.7%)などとなった。

同調査は、2014年6月19日~7月6日の期間に個別面接にて行われ、20歳以上の日本国籍保有者6,254人から有効回答を得た。