厚生労働省は18日、2014年6月の毎月勤労統計調査(事業所規模5人以上)の確報を発表した。それによると、基本給などの「所定内給与」(1人平均、以下同)は前年同月比0.2%増の24万2,830円となり、2年3カ月ぶりに増加した。上げ幅は速報値の同0.3%増から下方修正した。
現金給与総額は、速報値の前年同月比0.4%増の43万7,362円から同1.0%増の44万280円に上方修正。ただし、現金給与総額に物価変動の影響を加味した実質賃金指数は、速報値と同じ同3.8%減となり、2014年4月から3カ月連続で3%台の下げ幅となった。
現金給与総額を就業形態別に見ると、一般労働者は速報値の前年同月比0.5%増の57万6,449円から同1.5%増の58万2,313円に、パートタイム労働者は同0.6%増の10万1,512円から同0.7%増の10万1,640円に、それぞれ上方修正した。
所定外給与は、速報値の前年同月比1.9%増の1万9,058円から同3.1%増の1万9,272円に上方修正。所定内給与と所定外給与を合わせた「きまって支給する給与(定期給与)」は、同0.4%増の26万2,077円から同0.4%増の26万2,102円に修正。ボーナスなどの「特別に支払われた給与」は、同0.3%増の17万5,285円から同2.0%増の17万8,178円に上方修正した。
常用雇用者数は、速報値と同じ前年同月比1.5%増。このうち、一般労働者は同1.3%増から同1.0%増に下方修正し、パートタイム労働者は同1.9%増から同2.8%増に上方修正した。