『はじめまして! いつもユータヌキ先生の記事を楽しく読ませてもらってます。先生の記事からたくさんのテクニックと勇気をもらったので、先日、好きな女の子をデートに誘ってみました。すると快くOKをいただき、来週念願の初デートをすることになりました! ぜひデートで使えるテクニックを授けてください! お願いします! 』

……というお便りがいただけるようになりたいなと思いましたので、気分はラジオDJで届いても無いお便りにお答えしたいと思いますYo!

初デートで使えるテクニック

初デートというのはYouのことを知ってもらうため、相手のことを知るための貴重な共有時間だぜ! 自分をよく見せるだけではなく、しっかりと相手の良い部分を活かしてあげようZ。そんな絶妙なバランスを保ちながら、もっとこの人のことを知りたい、またデートしたいと興味を湧かせることが大事だYo!

というわけで今回は初デートを成功に導くテクニックをご紹介したいと思うんだYo!チェケラ★ いろいろとブレるんでDJノリはこれにて切り上げるZ!!!

1.すごく褒める

初デートは自分だけではなく相手も少なからず緊張をしていますし、バッチリとおめかしを決め込んで来るでしょう。もしスウェットにキティちゃんのヒョウ柄サンダルで現れたらすぐに激安の殿堂ドン・キホーテへ逃げ込んでください。

髪型、化粧、服装、アクセサリーとあらゆる褒めポイントがありますが、なんでもかんでも褒めちぎるのは逆に不信感を与えるのでよくありません。なので、僕はピアスかマニキュアを褒めるようにしています。誰でも褒めるようなポイントよりも『気づいてくれてうれしい! 』と思わせることがテクニックです。女子同士の会話などを聞いていれば褒められてうれしいポイントがわかります。

次のデートはどんなマニキュアをつけていこうかな、あのピアスはどうだろうと次を想像させることが大事です。感情を伝えることは恥ずかしいかも知れませんが、せっかくのチャンスです。思った気持ちを素直に表現して伝えてあげるようにしましょう。

2.備えあれば憂いなし

デートといえば"食事"。そこで難しいのは"店選び"です。相手が好きなものはデート前日までにしっかりリサーチしておきましょう。それでもデートというのは当日の気分、店のムード等が関わってくるので一筋縄にはいきません。

なので、たくさんのお店レパートリーを兼ね備えておきましょう。一部地域のグルメ情報を網羅するために徹夜でグルメ雑誌を熟読することをススメます。受験勉強のあの頃を思い出してください。

当日に何食べる? お店がいっぱい。おいしくなかった。という結果ほど最悪なものはありません。二人でおいしそうなお店を探すのが好きな相手だったらいいのですが、全ての人がそうとは限りません。あくまでも備えあれば憂いなしということで、当日の気分に合わせてスムーズに店選びができるようにしっかりと下調べはしておきましょう。

間違っても『なんでもいいから任せる』だけはNGです。そんなこと言う男は柿食ってろ。

3.写真を撮りましょう

思い出を形として残しましょう。初デートでおそろいのキーホルダーを買ったり、プリクラを撮るなんてことはなかなか難易度が高いので、観光名所等の自然と写真を撮るようなスポットへ行くのはどうでしょうか。

写真は全てあなたの携帯、カメラで撮りましょう。帰り、もしくは翌日にありがとうのメッセージと一緒に記念写真を送ると楽しかった思い出を振り返ることができますし、余韻に浸ってもらうこともできます。きれいな思い出が気持ちを膨らませ、また会いたいと思ってもらえることにつながります。

ふとした瞬間に振り返ることのできる思い出が手の中にあるのは良いでしょう。僕は昔、初デートで使い捨てカメラを持っていきデート数日後には現像した写真を渡したことがあるのですが、相手に好意がなかったようで突然渡された生写真に気持ち悪がられ、それ以降影で"ゲンゾウさん"って呼ばれていたそうです。

初デートならば写メールぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。

4.女子力を引き出せ

これは最初に書いた"相手の良い部分を活かす"ということです。特に女子力を引き出しましょう。まずはおもむろに自分の鼻を殴打してください。流れる鼻血を見てとっさにポケットティッシュ、ハンカチが出てくる。これが女子力です。

次はコンクリートに膝を打ち付けてください。血まみれの膝を見せてカバンからばんそうこうと共に女子力を引き出しましょう。最後は北斗の拳ばりに服をやぶってください。裁縫道具を出して縫ってくれれば最高値の女子力です。

相手のアピールチャンスを自ら提示してあげることが本当のジェントルメンではないでしょうか。YOUはSHOCK 愛で空が落ちてくるなんて言いますから。

5.歌を歌って帰る

キザにロマンチックな一面を見せる必要はありません。星空を見上げながら夢を語る必要もありませんし、見えないものを見ようとして望遠鏡を担いでいく必要もありません。

二人で歌を歌いながら最後まで気楽に楽しませてあげましょう。かっこいい一面なんかは飾って見せられるものじゃないですし、ふとした瞬間に垣間見えるものなのです。

男はロマンチックな妄想を膨らませがちな生き物なので、夜が更けると相手の気持ちも考えずに自分のロマンチックナルシストを押し付けてしまいがちです。完全なる独りよがりです。

そんなのロマンチックオナニーの通称"ロナニー"です。お鍋に欠かせないロナニーちゃんです。ロマンチック界のFWロナウニーニョです。妄想に浸かる前にバスロマンにでも浸かって反省してください。

……以上が"初デートで使えるテクニック"でした! 特別かっこつける必要もないですし、自分らしさを出しながら相手のこともしっかり知るだけのことです。あとは『また次!』と思ってもらえるような楽しい1日にするだけです。肩の力抜いて挑んでみてください!

では、僕は柿を食べながらバスロマンに浸かります。

<著者プロフィール>
吉本ユータヌキ
唐揚げと長澤まさみをこよなく愛す1986年製のたぬき型人間。ブログ『さっきもUたやん』を中心に文章を書いたり、イラストを描いたり、背中を掻いたり。フリーカイターです。重度の虚言癖と盛り癖をわずらっていますので優しく見守ってあげてください。Twitterでは日常が垣間見え過ぎています→@gonnakill_uta