マイボイスコムはこのほど、10代以上の男女(10代1%・20代9%・30代19%・40代31%・50代以上40%)を対象に実施した、「育児」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は7月1日~5日に行われ、有効回答数は1万1,009名。
55.7%が「日本は子育てしづらい」と回答
日本は子育てがしやすいと思うかどうかと尋ねたところ、「そう思う(1.8%)」「まあそう思う(12.1%)」と回答したのは、わずか13.9%だった。対して、子育てしづらいと思っている人は、「あまりそう思わない(33.0%)」「そう思わない(22.7%)」と過半数を超えた。
回答者からは、「もっと会社の育児休暇を増やしたり、若くても出産できるようにしてほしいです(女性16歳)」「周囲に気兼ねなく遊べる広~い公園・空き地などを設ける。ゆとりのある勤務形態の整備(女性44歳)」「大企業に必ず併設の保育園、幼稚園を作ることで保育園、幼稚園不足が解消される(女性60歳)」といった、環境の整備を望む声が多く寄せられた。
また、「独身税・子ども一人につき減税政策を導入した方がいいと思う。独身でいることにデメリットを与えないといけないと思います(男性28歳)」「年間の保育料を税金の控除対象にしてほしいです。あれが経費に算入できると相当の額になるはずなので(女性35歳)」など、税制面での改善を求める意見も見られた。
理想の生活は、結婚・出産後も「基本的には共働き」
次に、理想とする生活パターンについて聞いたところ、「結婚・出産後、妻はいったん退職し子育て後に再就職(23.9%)」や「結婚して子供を持ち、夫婦ともに働く(23.3%)」と回答した人が多く、基本的に夫婦共働きを希望する人が半数近くにのぼった。また、3番目に多かった回答は「結婚し、妻は専業主婦(19.7%)」で、専業主婦を理想とする人がおよそ2割いることが判明した。
男女別の傾向としては、女性は「結婚・出産後、妻はいったん退職し子育て後に再就職」が多く、一方男性は、「結婚して子供を持ち、夫婦ともに働く」を理想とする人が多かった。
子育てをする上で困っていることや不安に感じていることを聞いた結果、最も多かった回答が、「出費が多い(52.5%)」となっていることから、金銭的な不安を解消するためには「夫婦共働き」を選択せざるを得ないのが現実のようだ。