エン・ジャパンはこのほど、「転職のリスク」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は4月24日~5月28日までの期間、女性555名を対象に実施されたもの。
今の会社のリスクは
「今の会社にとどまることに、リスクを感じますか?」という質問に対しては、「非常に感じる」(21%)、「感じる」(60%)と、8割以上がリスクを感じていることが明らかになった。
理由は「年齢を重ねると転職が難しくなる」が64%で1位。「給与・待遇が良くならない」(49%)、「仕事へのモチベーションが上がらない」(35%)、「会社の事業に将来性を感じられない」(28%)が続く。
年齢と転職のつながりに関しては、「スキルアップするような仕事内容ではないため、年をとってからの転職に不安を感じる」、「30歳を過ぎるとよっぽどの経験がない限り転職は難しそう」という声が上げられた。
一方で、「今の会社を辞めることに、リスクを感じますか?」という問いについては、「非常に感じる」(30%)、「感じる」(55%)と8割が危機感を抱いているという結果に。
リスクを感じる理由の1位は、「転職先が見つからない」(72%)こと。続いて「給与・待遇が悪化する」(41%)、「自分のスキル・経験が通用しない」(25%)、「職場の雰囲気になじめない」(21%)などが挙げられた。
転職先については、「希望に合う新しい仕事はなかなかない」、「(現在の)会社独自のシステムや製品に詳しくても、その会社の中でしか価値がない」、「自分がどんな業務で役に立てるかわからない」という答えが集まった。
転職リスクを減らすには?
「転職のリスクを軽減するために、心がけていることは何ですか?」という質問に対しては、「自分の希望や条件を明確にする」(64%)、「応募の前にしっかりと情報収集を行う」(60%)、「現職を辞めずに転職活動を行う」(57%)が上位に上がった。
具体的には、「自分の希望や条件をしっかりと考えておくことで、転職によって得られるものと失うものが明確になり、それなりに覚悟ができる」「妥協できることとできないことを明確にする」という声が上げられた。