イケメンは国境を越える

中国のタクシーの中で流れるラジオからは、「ワールドカップ期間は徹夜をしたり、試合を見ながらお酒を飲んだりするので、体調が崩れやすくなっています。気をつけましょう」という声が。幸い、6月20日朝6時(中国時間)スタートの日本対ギリシアは比較的健康にいい時間帯、朝ご飯を食べながらサッカーファンたちが試合を鑑賞した模様だ。しかしその早起き組の中には、「本当にサッカーファンなの!?」という人たちも含まれていたりする。

日本対ギリシア戦に失望のつぶやきも

日本対ギリシア、前日は多くの人が日本の勝利を予想していた。辛勝するだろうという予想が多い中、3対0で勝つと予想した人もいるほど、中国での日本の期待値は高かった。しかし残念ながら予想は外れ、試合は得点なしの引き分けとなった。

中国版ツイッター「ウェイボー」では、試合終了後からサッカーファンたちが試合について語り合っている。「日本チームの問題点は不和ではないだろうか」「2002年に現れた香川や本田のような新世代の人物が、今回は登場しなかった。それがこの結果だろう」などなどという分析もしている。

難しい顔が見えるかのようなそんなつぶやきの中、時々雰囲気の異なる声が見え隠れする。その声とは「内田君かっこいい!!」の黄色い声だ。

「かっこいい内田君」写真が絶賛転載中!

「私ずっと日本チームのファンなの! 体格はヨーロッパ人にかなわないかもしれないけど、技術は素晴らしいし。それに、重要なのはいつもファッション誌の表紙になるイケメンたちがいるってこと! 昔なら中田英寿、稲本潤一、今ならやっぱり内田篤人! 本田圭佑も好き!!」

「内田篤人、かっこいい!! カメラ、いい仕事してる!」

彼女たちの投稿には、「かっこいい内田君」の写真がついていることもしばしば。内田選手には、「亜州第一帥(アジアナンバーワンのイケメン)」と冠されることも多いが、ウェイボー上でも内田選手のほか、ドイツのフンメルスやクローゼ、イタリアのシリオ、フランスのグリエスマン、スペインのラモスなどのイケメンプレーヤーが話題になっている。特に内田選手に関しては、「小清新(さわやか)」が形容詞になっているようだ。

彼女たちのつぶやきからは、「イケメンは国境を越える」という事実を知ることができるだろう。

※本文と写真は関係ありません