東京都江東区の東京都現代美術館は6月7日から8月31日まで、展覧会「ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて」を開催する。

逢坂卓郎《Appearance and Disappearance Marl》2004年 (C)Takuro Osaka (参考図版)

宇宙と芸術、科学と表現などさまざまな"多元宇宙"を展示

同展は、2014年夏の宇宙ブームにあわせて、"限りなく日常に近づく宇宙領域と、アーティストらによる内的宇宙を、個々のコスモロジー(宇宙論)を超える多元的宇宙"として提示する展覧会。

展示は、アートインスタレーション、人工衛星やロケットの部品(フェアリング)などの宇宙領域資料。宇宙にかかわる文学、マンガやアニメーションなどエンターテインメント領域。参加体験型作品など。また、トークやイベントを通じて新たな可能性を探り、"拡張/集束する世界をとらえ、描写する"試みを行う。

主な見どころは、宇宙と芸術、科学と表現、アートとエンターテインメントなど、多様な視点・要素の作品や資料約50点を2つのフロアにわたって展示。「宇宙」の現在形を展示し、その魅力を探る。また、"地球外からの視点"をキーワードに、リアルな宇宙とアーティストらによる宇宙に共通する、俯瞰的な視点・価値観による展示を実施する。

なつのロケット団《離床する、なつのロケット団のロケット「いちご」(2012年7月28日打上)》(参考図版)

チームラボ《Cold Life / 冷たい生命》(書:紫舟)2014年(参考図版)

参加体験型展示として、スーパープラネタリウム「MEGASTAR」シリーズによる満天の星や、身体を動かしながら無重力空間をイメージできる「スペースダンス・イン・ザ・チューブ」、宇宙から地球をとらえた高精細映像の上映なども展開。また会期中には、関連事業としてトークやワークショップが予定されている。

大平貴之《SUPER MEGASTAR-Ⅱとオーロラ》2008年(参考図版)

松本零士《宇宙博物史・火星ホテル》1992-97年 日本宇宙少年団機関紙「L5」掲載 (C)松本零士

同展の会期は、6月7日~8月31日。開催時間は、10時~18時(7月18日、25日、8月1日、8日、15日、22日、29日は21時まで)。入場は閉館の30分前まで。会場の所在地は、東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館 企画展示室1階と地下2階、アトリウム。休館日は月曜日(7月21日は開館)と7月22日。

同美術館では、同時開催として、「トーキョーワンダーウォール公募2014 入選作品展」を6月7日~29日に、「開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 クロニクル 1995-」を6月7日~8月31日に、「ワンダフル ワールド こどものワクワク、いっしょにたのしもう みる、はなす、そして発見!の美術展」を7月12~8月31日に行う。

観覧料(すべて税込)は、一般1,300円、大学・専門学校生・65歳以上1,000円、中高生800円、小学生以下無料。なお、同展のチケットで「MOTコレクション」も観覧できる。また、同時開催「ワンダフルワールド」との共通券は、一般1,600円、大学・専門学校生・65歳以上1,300円、中高生900円、小学生以下は無料となる。