動物愛護施設「人と動物の未来センター"アミティエ"」(鳥取県倉吉市)は、鳥取県と連携して、放浪犬や、飼い主が飼えなくなった猫などに、新しい飼い主を見つける取り組みを開始した。

鳥取県より引き取り

「アミティエ」とは

福島からの保護ネコ

「アミティエ」は2013年9月に開所した動物愛護施設。公益財団法人動物臨床医学研究所の附属野生生物センターを拡充したもので、猫用の保護スペース、犬の数や大きさに適応できるようなスペースを設置している。また、個別のドッグランや一面芝生の大規模なドッグランも有し、動物が快適に暮らせるように配慮した施設となっている。

鳥取県では、これまで県内3カ所で犬・猫を収容し、新たな飼い主に譲渡を行ってきた。しかし、その施設は動物の管理、譲渡などを目的に設置される「動物愛護センター」ではなく、保健所に相当するもので、中長期の飼育は困難だった。平成24年度には収容した1,559匹中、9割近くがやむなく致死処分になったという。

ドッグランで遊ぶ福島からの保護犬

そこで1匹でも多くの犬・猫たちの命を救おうと、アミティエと県は連携を開始した。同県は、収容後に譲渡の適性を確認してアミティエに引き渡し、ストレスの少ない環境で飼いながら里親を探す。連携開始からほどなく、米子市などで保護された犬4匹が、アミティエに引き渡された。今年度は犬、猫各100匹の譲渡を目標にしている。