鮮魚流通業界の卸売業者である八面六臂とジェーシービーは26日、八面六臂が飲食店向けに提供する鮮魚卸売サービスのJCB加盟店への提供および決済について提携したと発表した。

ジェーシービーは、6月より順次、JCB加盟店(飲食業種)へ、ジェーシービーの営業やマーケティングチャネルを通じて、八面六臂が独自に開発した、飲食店向け鮮魚受注専用サービス「八面六臂」(情報端末「iPad」向けのアプリケーション)のサービスを案内していくという。

また、ジェーシービーおよび八面六臂は、新規に契約してもらったJCB加盟店(飲食業種)向けの卸売販売の決済について、ジェーシービーの「JCB企業間決済サービス(以下BPS)」を導入していくという。BPSの提供においてジェーシービーは、取引先となる企業の審査、請求書の発行、代金の回収などを行うとしている。

このたびの提携により、八面六臂は飲食店へのサービス拡販を図り、また、精算・回収業務の効率化促進や、自社サービスのPR強化を行う。ジェーシービーは、BPS導入先の拡大により、事業者向けの決済サービスの強化を拡大していく。飲食店は、BPSの導入により、仕入代金が月1回の口座振替で決済されることで、キャッシュフローの改善と支払業務の軽減を図ることができるという

なお同提携は、大企業とベンチャー企業を結ぶ早朝ピッチイベント「MorningPitch」をきっかけとして実現。将来的には鮮魚以外の流通などへの提携範囲拡大も視野に入れ、検討を進めていくという。

今後も、八面六臂とジェーシービーは、飲食店向けに提供する鮮魚流通および決済サービスを強化・拡大することで、顧客満足の向上に努めていくとしている。