現在公開中の林業がテーマの映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」(矢口史靖監督)は5月22日、文部科学省から「キャリア教育推進への貢献」に対する感謝状が授与された。

下村博文大臣より矢口監督に感謝状が贈呈された

同作は、作家・三浦しをん氏のベストセラー小説「神去なあなあ日常」が原作。自分の将来を決めきれない主人公(染谷将太)が、林業研修プログラムを通して成長していく姿を描いた。キャリア教育の普及啓蒙の趣旨に沿っているとして、文部科学省とのタイアップが実現し、全国の国公私立高校の約1万カ所にポスターの掲示を行うなどの取り組みを実施してきた。

このほど、それらの取り組みを通じ、キャリア教育の普及・啓発へ貢献したとして、下村博文大臣より矢口監督に感謝状が贈呈された。さらに、下村大臣と矢口監督による対談も実施。映画の内容や将来に「夢」や「展望」を持つことの大切さや、仕事に向かう際に必要となってくる理解や経験などについて、意見交換を行った。

意見交換を行う矢口監督(左)と、下村大臣

矢口監督は「この映画を通して、多くの若者に"林業最高! 村の暮らしやってみれば"というつもりはない。そこにはかなりの覚悟と慣れるための時間が必要。その先では豊かさが味わえるようになるかもしれないが、そこに到達することが大変なんだということを描かないと、きっと間違いだし失礼にあたると思った」と、作品に対する思いを述べた。

下村大臣は「キャリア教育というものを文部科学省は進めているが、『経験する』ということが何より大切。たとえ1年でも、途中で失敗したとしてもいいと思う。林業従事者の平均年齢はとても高いので、この映画を通してひとりでも林業に関心を持ってくれれば。ぜひ映画を観て、チャレンジする思いを持ってほしい」とコメントした。

映画「WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~」は、5月10日から全国の東宝系で公開している。