ワコールは、55~74歳の男女1,218人を対象に、「中高年世代における身だしなみに関する調査」を実施した。調査期間は2013年10月25~27日の3日間。

同調査は、65歳から74歳までの高齢者と、55歳以上のミドル層を対象に、「生涯現役」時代における"身だしなみ"についての意識について行われたもの。「普段の外出時の身だしなみとして配慮していること」を尋ねたところ、「シャツの襟や袖の汚れ」(91.5%)、「髪をボサボサにしない」(88.3%)などが挙がり、全体として多くの人が身だしなみに配慮しているという結果になった。

また、そうした意識は年齢を重ねても衰えない傾向が明らかになり、社会との関係性や外部とのコミュニティを維持する上で、"身だしなみ"は重要な役割を果たしていることがわかった。

普段の外出時の身だしなみとして配慮していること

"身だしなみ"に配慮する理由は、「エチケット」(95.3%)が最も多く挙がり、他人に不快な思いをさせないことを重視する傾向が見られた。その他に、「家族に恥をかかせたくない」(77.8%)、「自分らしくいたい」(87.7%)、「みんなの中で気持ちよく過ごしたい」(87.9%)、「まだまだ元気であることを印象づけたい」(63.0%)などの理由が挙がった。

また、男性より女性の方が、「若く見られたい」(68.0%)、「常にオシャレな人でいたい」(67.5%)、「老けたと思われたくない」(82.3%)という意識が強いことがわかった。

普段の"身だしなみ"を意識する行動範囲について、さまざまなシーンで男性より女性の方がきちんとした服装を選ぶ人が多かった。女性の約8割は、ゴミ出しや宅配便の受領でも、シャツやセーターなどの「普段着」を着用し、"身だしなみ"を意識しているが、男性は約6割にとどまった。

一方で、ジャージやスウェットなどの「部屋着」でのゴミ出しは、男性の約6割が「可能」と回答したのに対し、女性は約4割にとどまった。また、コンビニでの買い物も約8割の女性が「部屋着」では行かないと答えるなど、日常生活における女性の"身だしなみ"への意識の高さがうかがえる結果となった。

「外出時に同世代の中高年男性に留意してほしいことは?」という質問には、男女とも「口臭」(93.1%)が最も多く、続いて「体臭」(90.3%)、「衣服のフケ」(89.9%)が挙がった。また、「肌が露出しすぎないようにする」(87.9%)、「服の色柄の組み合わせに配慮する」(80.3%)、「しわやシミのある服は着ない」(88.2%)、「老いたと感じさせるような服は着ない」(70.3%)といった服装に関する配慮を求める声は女性の方が多く、女性がいつまでも男性に"オシャレ"を求めることがわかった。

一方で、同世代の中高年女性に留意してほしい点は、男女とも「香水」や「ヘアスプレー」などの匂いであるという。