JR東海は6月3日、愛知県名古屋市の千種実習線で在来線災害復旧訓練を実施する。災害発生時の速やかな復旧体制の確立や関係会社を含めた社員の技術力向上を目的に2006年から毎年行われ、今年は台風による大雨や強風を想定した訓練を中心に実施する。

バックホータイタンパを活用した砕石流出復旧訓練の様子

電気転てつ機取替訓練の様子

今年は初めて、倒木により落石検知線が切断したとの想定で、倒木の撤去と落石検知線を復旧させる訓練も行う。大雨で崩壊した法面の復旧に必要な土のうを測量で算出し、実際に現地に積んで応急復旧させる訓練、流出した砕石を仮復旧し、バックホータイタンパによる突き固めを行う訓練など、これまで実施していた訓練も引き続き実施する。

その他、切断したちょう架線を復旧させる訓練、冠水した転てつ器を取り替えて復旧させる訓練なども行う。訓練時間は10~17時。見学者を含め、150人が参加する予定だという。