5月11日は母の日だった。私の思い出といえば小学生のころ、貯めた500円を握りしめて近所の花屋で2時間くらいかけて花を選び、母親にプレゼントした覚えがある。母はそのカーネーションを大事そうにドライフラワーにして取っておいてくれたっけ。大人になると日ごろの感謝や思いは、なかなか口に出して伝えたり、はっきりした態度で示したりするのは気恥ずかしいもの。マイナビニュース会員447名の男性に「お母さんを尊敬・または感謝していますか? 」と聞いてみた。

Q.お母さんを尊敬・感謝していますか?
・はい 89.4%
・いいえ 10.6%

Q.それはなぜですか?また、エピソードや思い出がありましたら教えてください。
お母さんを尊敬、または感謝していると答えた男性は89.4%、していないと回答した男性は10.6%だった。それでは、双方の意見を順に見ていこう。

■生んでくれただけで感謝
・「自分を生んでくれたから」(48歳/その他/販売職・サービス系)
・「生んでくれて、大学までいかせてくれた」(44歳/会計事務所/事務系専門職)

■自分をなげうっても育ててくれた
・「子どもにすべてをささげて御歳70歳。決して足を向けて寝られません。離れて暮らしていますが、毎日感謝しています」(45歳/その他/クリエイティブ職)
・「朝から晩まで働いて、子どもを無事成人させてくれた」(38歳/木製品製造業/技術職)
・「ここまで育ててくれたこと、大きな病気もせずに面倒をみてくれたこと。母に対する反抗期はけっこうひどかったと思うが、それを大きな愛情で包んでいてくれたんだなぁと思う」(32歳/不動産/専門職)
・「母親の支えがなかったらここまで大きく無事に育たなかった。命がけで育ててくれたことが実感できる」(35歳/機械・精密機器/営業職)
・「衣食住の世話をしてくれて、子供の頃に交通事故や病気になった時も寝ずに面倒を見てくれました」(50歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・子育てが大変な時期(自分が小・中・高校時代)に離婚したことで、女手一つで育ててくれたこと(46歳/自動車関連/技術職)

■ご飯がやっぱり大変で大事
・「毎日食事を用意してくれていたことだけでも今考えると感謝」(29歳/商社・卸/事務系専門職)
・「いつも料理を作ってくれ片づけもしてくれ、掃除も洗濯もいつも1人できっちりしてくれたから」(25歳/医薬品・化粧品/技術職)
・「仕事をしながら家事もして、弁当の手抜きもめったにない」(22歳/医療・福祉/専門職)

■母と離れてあらためて偉大さに気づいた
・「家族全体の世話をするのはいつも母親で、1人暮らしをし始めた大学生の頃から、その存在の大きさには頭が上がらない」(22歳/機械・精密機器/その他)
・「自分も子供を持って以来、出産して子育てする女性の偉大さがよく実感できたから」(33歳/学校・教育関連/専門職)
・「亡くなって9年になるが、家の中心だったと思えるから。ダメな父とは対照的な存在で、家事もパーフェクトだった。もう少し長生きしてもらいたかった」(50歳以上/その他/その他)

■自分の味方でいてくれる
・「いつも自分の味方をして、自分はぜいたくもせずに大切に育ててくれたから」(35歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「いじめを心身に受け止めてくれたから」(26歳/機械・精密機器/技術職)
・「無償の愛を随所に感じる」(32歳/情報・IT/技術職)
・「どんなことがあっても味方でいてくれる安心感がある」(22歳/機械・精密機器/技術職)

■人として尊敬している
・「誰からも嫌われない。素晴らしい人格。この人の子供で良かった」(28歳/情報・IT/技術職)
・「厳しいがその厳しさで今の自分があり、ここまで育ててくれた」(31歳/情報・IT/技術職)
・「野菜の栽培に詳しく、家庭菜園の師匠である」(50歳以上/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「自分のできないことができる。苦労があるだろうに見せない」(24歳/機械・精密機器/技術職)

■「いいえ」と回答した方の意見
・「子供に甘すぎるから」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「仲が悪いので…」(30歳/警備・メンテナンス/経営・コンサルタント系)
・「両親が離婚したあと一切連絡を取っていない」(28歳/商社・卸/事務系専門職)
・「子供のころから暴言がある」(39歳/その他/その他)
・「馬鹿にされ、人格を否定されたから」(48歳/その他/その他)

回答の中には「これといった理由なんて無い。いつも見守って育ててくれた母には感謝しきれない」「母親に感謝していない人なんていない」と、「お母さん」という存在に対して絶対的な感謝の念を回答している人もいた。

また、全体として「はい」と回答した人の傾向として、20代は日々の食事や家事をしっかりこなしてくれていること、自分を心配してくれてることなどへの感謝が多く、30代は「自分も家庭を持ってその偉大さがわかった」「子ども(自分や兄弟)を育てるという仕事を立派にやってくれた」という意見が多かった。40代以上では、「生んでくれたことへの感謝」「父との関係性」「献身的な子育て」への感謝が多く、特に50代以上は「亡くなってしまったがまた会いたい」「母というものへただただ感謝したい」という回答が寄せられた。「いいえ」と回答した中には「気が合わない」「つらくあたられた」という回答が比較的多く見られた。

ふと大事さに気づく「お母さん」という存在。読んでいてぐっときた方も、こなかった方も、今一度思い起こしてみてはいかがだろうか。

調査時期:2014年5月1日~2014年5月8日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:447名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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