ハトシェプスト女王像の頭部 Rogers Fund, 1931 (31.3.153)

東京都台東区の東京都美術館は7月19日~9月23日、「メトロポリタン美術館 古代エジプト展-女王と女神」を開催する。

ニューヨーク、メトロポリタン美術館の至宝を展示

同展は、ニューヨークのメトロポリタン美術館が収蔵する、約3万点にもおよぶエジプト・コレクションから、「女性」に焦点をあて選りすぐった優品・美品を約200点、日本初展示する古代エジプト展。

会場では、古代エジプト史に数々の功績を残しながらも、近年までその存在すら謎に包まれていた神秘の女王「ハトシェプスト」の功績を、葬祭殿からの発掘品などを通じて紹介する。

(左)ハトホル女神の象徴がついた建物装飾 Gift of Joseph W. Drexel, 1889 (89.2.214)、(右)セクメト女神像 Gift of Henry Walters, 1915 (15.8.1)

また、美と愛と豊穣を司るハトホル、戦争と平和を司るセクメトなど、古代エジプト人から篤い信仰を受けた女神にまつわる品々が勢揃いする。

(左)アクエンアテン王とネフェルティティ王妃のゴブレット Gift of Edward S. Harkness, 1922 (22.9.1)、(右)アメン・ラー神の歌い手ヘネトタウィの人型内棺とミイラ板 Rogers Fund, 1925 (25.3.183a, b; 25.3.184)

さらに、王家の女性たちを彩った豪華な装身具や化粧道具も紹介。金製の冠やイヤリング、腰帯をはじめ、ガラスやビーズで作られたブレスレット、襟飾りといったきらびやかな宝飾品の数々が展示される。

(左)二つのガゼルの頭がついた冠 Purchase, George F. Baker and Mr. and Mrs. V. Everit Macy Gifts, 1920 (26.8.99)、(右)ヤマネコで飾られたカフ風のブレスレット Rogers Fund, 1926 (26.8.121a)

会場は、東京都台東区上野公園8-36 東京都美術館 企画展示室。会期は7月19日~9月23日。休室日は月曜日、7月22日、9月16日(7月21日、9月15日、9月22日は開室)。開室時間は9時30分~17時30分(入室は閉室の30分前まで)。毎週金曜日、および8月12日~8月17日は9時30分~21時。

観覧料は前売券一般1,300円、学生1,100円、高校生600円、65歳以上900円。当日券一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円。中学生以下は無料。

Images (C) The Metropolitan Museum of Art.