新年度が始まった。結婚などの節目があり、そろそろ将来を気にし始める30代前後の人たちにとっても、将来どんな生活をしたいのか具体的に考えるにはいい季節だろう。消費増税など負担が増す中、今後はしっかりした将来設計を立てることがより重要になる。今回は明るい未来を迎えるための一助となる方法を紹介する。

4月からの消費増税、72.9%が「悪影響を与えると思う」と回答

まず、40代後半~60代の現役世帯は、現在の状況をどのように捉え、どんな対策を検討しているのか見ていこう。

ファイナンシャルプランナーを有するホロスプランニングはこのほど、世帯年収600万以上の現役世帯を対象に「景気・増税・将来対策」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。調査期間は2014年2月14~15日、調査方法はインターネット、有効回答数は45~65歳の男女454人。

同調査で、2014年4月からの消費増税が今後の景気に与える影響について、「好影響を与える」「変わらない」「悪影響を与える」の三者択一で尋ねたところ、72.9%が「悪影響を与えると思う」と回答。消費増税は家計を圧迫すると思うかとの問いに対しては、88.5%が「圧迫する」(「大きく圧迫すると思う」と「少し圧迫すると思う」の合計)と答えた。

増税対策については、男女で大きく意見の差があることが判明。男性で最も多かった意見は「特に検討はしていない」の46.2%だったのに対し、女性では「公共料金や食費などの生活費を節約する」が37.3%でトップ、次いで「消費税の増税前に買いたいものを買う」が34.8%、「外食、旅行、レジャーなどの娯楽費を節約する」が34.3%となった。具体的な対策に関しては、男性より女性の方が真剣に考えていると推測できる。

消費税の増税に向けて、何か家計で対策を検討していることはありますか(上:男性、下:女性)

2015年10月に予定されている消費税10%への引き上げについては、89.9%が「施行される」(「確実に施行されると思う」と「おそらく施行されると思う」の合計)と回答。理由については、「国の財政状況への懸念」「オリンピックの財源確保」「自民党政権の規定路線」などが多かった。

10年後の生活について、92.3%が「不安を感じている」

10年後の生活については、92.3%が「不安を感じている」(「とても不安」と「少し不安」の合計)ことが判明。なお、不安を感じている人の割合は、世帯収入1,001万円以上の高収入世帯でもほぼ同様の結果(85.4%)となった。

具体的な不安を聞くと、「自分の健康状態」が55.8%で最多。以下、「退職後の生活資金を十分に確保できない」が54.4%、「社会保障制度の改正により個人負担が増える」が49.6%、「配偶者の健康状態」が48.2%と続いた。

具体的にどんな不安を感じていますか(上:男性、下:女性)

将来への不安、男性は「退職後の生活資金」・女性は「自分の健康状態」が最多

男女別に見ると、男性の1位は「退職後の生活資金を十分に確保できない」の60.3%。一方、女性の1位は「自分の健康状態」の63.3%だった。健康状態に対する不安以外に、退職後の生活資金や、増税・社会保障制度改正による負担増が大きな不安要因となっている実態がうかがえる。

これまでの結果から、10年後の将来について、9割以上の人が「不安」を感じていることがわかった。では、退職後の生活などの将来設計に関して、具体的な計画は立てているのだろうか。

退職後の生活などの将来設計、「具体的な計画を立てている」人はわずか5.7%

今回の調査では、「具体的な計画を立てている」人はわずか5.7%、「具体的ではないが、計画を立てている」人も21.8%と少数で、全体の72.5%が計画を立てていなかった。また、将来設計について家族や将来設計のプロに相談したことがあるかと尋ねると、家族に対しては74.4%が、プロに対しては88.5%が「相談したことはない」と回答した。

どうやら現役世帯の多くが将来に不安を感じてはいるものの、実際に他人やプロに相談している人は少ないようだ。だが将来への不安を減らすためには、なるべく早い段階で将来設計を立てておきたいところ。そこで紹介したいのがホロスプランニングが提供する将来設計サービス「かなえるラボ」だ。

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また、幅広い知識を持った"人生の達人"である「将来設計士」が疑問に応える将来相談会も実施。参加費は無料で、保険商品の押し売りなども一切ない。相談会は主に京都のライフプランニング・スペース『L-Cafe(エル・カフェ)』(京都市中京区)にて開催している。

ホロスプランニングの将来設計士は、「(将来への)不安や夢と向き合い、解消や実現に向けた設計から実行後のサポートまでしてくれる信頼できる専門家を味方につけることで、より豊かな人生への第一歩が始まるはずです」と話す。30代前後のみなさんも、「かなえるラボ」を活用して将来設計を立ててみてはいかがだろうか。