JR西日本は17日、交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館へ移設される7100形蒸気機関車「義経」号の歓迎セレモニーを梅小路蒸気機関車館で開催する。

大阪市の交通科学博物館に展示されていた「義経」号

7100形「義経」号は、1880(明治13)年に当時の官営幌内鉄道がアメリカから輸入。1923(大正12)年には廃車となったが、1952(昭和27)年の鉄道開業80周年事業に合わせて国鉄が引き取り、動態復元。1990(平成2)年の「国際花と緑の博覧会」では会場内でイベント列車「ドリームエキスプレス」を牽引した。翌年から交通科学博物館での保存展示を開始。 2004(平成16)年には鉄道記念物に指定されている。

7100形「義経」号の移設は、4月6日に閉館した交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館への展示物移設の第1弾。JR西日本は現在、梅小路蒸気機関車館と一体化した新たな鉄道博物館「京都鉄道博物館」(2016年春開業予定)の建設計画を進めており、交通科学博物館に展示されていた車両と資料などは「京都鉄道博物館」に移設展示されることになっている。

歓迎セレモニーは4月17日10時30分から11時頃まで行われる。近隣の幼稚園や保育園の子供たちをはじめとする来賓者で、「義経」号を転車台に引き出し、「義経」号を乗せたまま転車台を動かすという。雨天決行。