「処遇・キャリア上の変化」

グロービス経営大学院は、「第2回卒業生キャリアアンケート」を実施し結果を発表した。調査対象は、グロービス経営大学院を2012年3月までに卒業した695名で、363名から回答を得た。調査期間は2013年12月24日~2014年2月3日。

ポジティブな変化 - 64.7%が「年収が増加した」

「良い変化があった方の回答内訳」

調査によると、回答者の90.1%が処遇・キャリア面でポジティブな変化を経験したと回答した。具体的には「年収が増加した」(64.7%)、「昇進した」(56.7%)、「業務で特別な業績・実績を上げた」(39.9%)、「希望の異動、または社内での希望の仕事獲得」(36.9%)などのほか、「転職した」(17.9%)、「独立、起業した」(12.7%)と続いた。

20代で、年収が世代平均42.2%増

20代のみで見ると、94.5%がキャリア・処遇面でのポジティブな変化を経験しており、担当者からリーダーへの昇格、大きなプロジェクトへの参画などのキャリア進化を実感するコメントが多く見られた。年収は世代平均42.2%増となり、全体平均の35.3%を大きく上回る結果となった。「20代からの早期のMBA取得が希望のキャリア実現に結びついている」と調査では分析している。

女性も多く活躍

また、卒業した女性からは「経営的視点を持ち人事の職務を遂行する中で、経営層とのコミュニケーションの場が格段に増えた」、「マーケティング部門への異動ができ、米国駐在の機会も得られた」、「夢を実現することを応援するオンラインサービスを立ち上げました」などのコメントが寄せられた。

「未知の業界でもグロービスの卒業生を紹介してもらえ直接役立つほか、オン(&オフ)の相談・共感を得られる最良の仲間にも恵まれた。特に意識の高い働く女性のネットワークは貴重」と、大学院の仲間のネットワークについて触れる意見も見られた。

企業のグローバル化が進み、より実力主義的な環境が増えてくることが予想される中で、自らの将来を見据え積極的にキャリアを形成する人が、社会においてポジティブな成果をつかんでいく傾向は今後も続いていくことを感じさせる結果といえる。