医療・健康系モバイルサービスを展開するプラスアールはこのほど、「マタニティマークに関する調査」の結果を発表した。同調査は健康知識共有サイト「カラダノート」会員、アプリ「妊娠なう」の利用者を対象として3月17日~23日に実施。1,452名から回答を得た。

マタニティマーク、86.8%が4カ月頃までには付け始める

マタニティマークを付け始めるのは「~4カ月」が86.8%

「いつ頃からマタニティマーク付けていたか」を聞いたところ、時期順に、「~2カ月」が26.8%、「3カ月」が44.0%、「4カ月」が16.0%、「5カ月」が7.9%、「6カ月~10カ月」が5.3%だった。

マタニティマークを付ける妊婦は全体の74.5%、そのうち3カ月からマタニティマークを付け始める妊婦が最も多く、86.8%が4カ月頃までには付け始めており、安定期に入る前には身に付けているという実態が明らかになった。

妊娠中、公共交通機関で席を譲ってもらったことが「ない」が72.0%

マタニティマークを付けていても、4分の3は席を譲られた経験がない

「妊娠中、電車やバスなどの公共交通機関で席を譲ってもらったことがあるか」を聞いたところ、「はい」は28%となり、7割以上の妊婦は妊娠中に公共交通機関で席を譲ってもらったことがないことがわかった。

マタニティマークを付けていて困ったと思ったことがある「9.3%」

「助かった、良かった」経験のない妊婦の方が多い

「マタニティマークを付けていて"助かった、良かった"と思ったことはあるか」を聞いたところ、「はい」は43.4%、「いいえ」は56.6%となり、マタニティマークを付けていて「助かった、良かった」と思ったことがないという妊婦が半数以上におよんでいた。

「助かった、良かった」の自由回答では、「お腹が目立っていない時期はつわりが酷く、マタニティマークのおかげで気付いてくれる人たちが席を譲ってくれたりお店の人が色々と配慮してくれたりしたので何かと助かりました」(30代 10カ月)、「買い物の時にカゴを運んでもらえたり、袋に詰めてもらえたりした」(20代 10カ月)などの声があった。

1割の妊婦が困った経験あり

対して「マタニティマークを付けていて"困った"と思ったことはあるか」を聞いたところ、「はい」が9.3%、「いいえ」が90.7%だった。「困った」内容の自由回答では、「お腹をじろじろ見られたり、ぶつかられたりする」(20代 4カ月)、「マークを見てわざとタバコの煙を私に向かって吐いてきたり、電車では優先席を譲ってもらえず上から下まで睨まれるように見られます」(20代 3カ月)などがあった。

マタニティマークを「外すときがある」33.1%

嫌がらせを受ける不安からマタニティマークを外す人も多い

「マタニティマークを外すときがあるか」との問いには、33.1%が「はい」と答えた。「どんな時にマタニティマークを外しているか、また外す理由」のの自由回答として最も多く寄せられたのは「仕事・会社に行くときに外す」だった。「まだ報告していない・一部にしか知らせていない」という理由が多く、マタニティマークを見られることで妊娠が分かってしまうことを避けている様子がうかがえた。「仕事先で気を使わせてしまう」「仕事は変わらずにこなしたいという思いから」「職場で不妊に悩む先輩がいるため」などのコメントもあった。

また「ニュースやネットでマタニティマークをつけていてお腹を蹴られる、非難されると聞いた、実際に嫌がらせを受けたから」という理由も多く、自由回答の約22%を占めた。「公共交通機関に乗る時にはずしている」というコメントも寄せられ、嫌がらせに対する不安から多くの妊婦が外している結果となった。