公開初日を迎えた特撮ヒーロー映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の初日舞台あいさつが29日、東京・新宿バルト9で行われ、佐野岳、藤岡弘、をはじめとした本作で活躍する歴代"仮面ライダー俳優"たちと、柴﨑貴行監督が登壇した。
タイトルにあるとおり、本作の最大の見どころは仮面ライダー1号から仮面ライダーJまでの「昭和ライダー」15人と、仮面ライダークウガから仮面ライダー鎧武までの「平成ライダー」15人が真っ向から対決し、はっきり勝敗が描かれる。しかも、その勝敗は全国の子供たちやファンたちによる"投票"で決定され、いよいよその結果が公開初日に発表された。
舞台あいさつには、平成ライダーチームから佐野岳、小林豊、志田友美、白石隼也、井上正大、半田健人、昭和ライダーチームから藤岡弘、菅田俊、速水亮、そして本作のゲストであるお笑い芸人の板尾創路、柴﨑貴行監督が出席。あいさつの前に投票結果が発表され、平成ライダーが1,38万7,041票、昭和ライダーが1,38万6,281票、平成ライダーが760票差で勝利を収めた。
仮面ライダーX/神敬介を演じた速水は、平成勝利という結果について「平成ライダーに花を持たせてやろうという、昭和のファンの思いやりですよ」と大人の余裕を見せつつ、「こういった優しさ、思いやりが映画の中にもあふれています。神敬介が555(ファイズ)の乾巧に告げた言葉などにも、いいメッセージが含まれています。そういうところに着目して、みなさんもう一度劇場に来ていただきたいと思います」と、大勢のファンにリピート鑑賞を薦めた。
続く、仮面ライダーZX(ゼクロス)/村雨良を演じた菅田俊は「30年前にZXが生まれまして、それ以来、地下に潜っておりました」と、映画での設定(暗闇大使役も兼任)を交えてあいさつ。続けて「昭和が(投票で)負けたのも、僕が地下に潜りすぎたせいかと思います」とジョークを飛ばし、会場の爆笑を誘った。そして「これからはZXとして世界平和のためにがんばりますので、応援してください!」と力強く語っていた。
「とおりすがりの仮面ライダーです」と、第一声で『ディケイド』ファンを沸かせた仮面ライダーディケイド/門矢士役の井上は「特にいいなと思った台詞がひとつあります。最後に鳴滝さんが言う『仮面ライダーって、なんて素晴らしいんだ!』という台詞。僕はいつも鳴滝さんから『おのれディケイドーー!』って言われ続けてきましたが、あの台詞のおかげでやっと和解できたような気がします」と話し、念願叶った様子。11年ぶりの変身となった、仮面ライダー555/乾巧役の半田は「参加してくださったファンの方々、みんなで協力して作った映画だと思うんです。以前、『555』の映画『パラダイス・ロスト』で1万人のエキストラの方たちに協力していただいたことがあって、それと同じ実感がありました。なんとも心地いい体験でした」と、11年前のエピソードを交えてファンに感謝を伝えていた。