JPモルガン・アセット・マネジメントはこのたび、「日興JPM日本ディスカバリー・ファンド」の募集を17日より開始すると発表した。同ファンドは、当初申込期間を17日から28日まで、設定日を3月31日とし、SMBC日興証券で販売されるという。

「日興JPM日本ディスカバリー・ファンド」は、日本の株式(全上場銘柄)の中から、時価総額にこだわらず、成長性があり、かつ株価が割安と判断される銘柄を中心に選定して投資するという。銘柄の選定は、運用チームが行う企業取材に基づくボトムアップ・アプローチにより行い、その時々の市場環境にあわせた「ベストアイデア」銘柄でファンドを構築するとしている。

安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果によって日本国内には景気回復の兆しが見え始め、デフレ脱却の現実味が高まっているという。こうしたアベノミクスへの期待を背景に、2013年に日本株は大幅上昇した一方、企業利益はそれを上回る伸びを見せたため、株価は過去と比較して未だ割安な水準にある。さらに、2014年から2015年にかけて日本企業は過去最高益の更新が期待されており、株価上昇余地は依然大きいと考えられるという。

今後は、4月の消費増税や日銀の追加金融緩和の有無、増益傾向が続く企業決算の動向、10%への消費税率引上げに向けた追加景気対策などの検討・実施など、強い日本の復活に向けて注目されるイベントが控えており、国内だけでなく海外投資家からも日本株への注目が高まっているとしている。

2013年の日本株が大幅上昇する中でも、着実に利益成長を実現してきた企業、将来の展望がしっかりと描かれている企業の株価の上昇率は相対的に大きくなるなど、銘柄ごとの株価上昇率には格差が存在し、同ファンドのように企業取材などを通じて銘柄を選択するアクティブ・ファンドの重要性が増している。

「日興JPM日本ディスカバリー・ファンド」は、豊富な実績を誇るPRG日本株式運用チームが運用を担当。運用チームでは、経験豊富な10人のポートフォリオ・マネジャーがアナリストを兼務し、運用担当者自らが機動的に企業取材を行っていることが大きな強みだという。ポートフォリオ・マネジャーが様々な業種の企業を横断的に調査することによって、業種間の比較をした上でベストな銘柄を選定することが可能になるとしている。また、企業取材やポートフォリオ・マネジャー陣による意見交換の結果が、いち早く投資に反映できることも大きなメリットだという。

同社の日本株式運用は、格付投資情報センター(R&I)が選ぶ「R&Iファンド大賞2013」において、投資信託/総合部門の国内株式総合部門「最優秀賞」に2年連続で選定されるなど、外部機関からも高く評価されているという。「日興JPM日本ディスカバリー・ファンド」においては、こうした数々の受賞歴を誇る運用チームが運用に当たり、投資家の長期的な資産形成に貢献すべく尽力していくとしている。