三井住友カードとMasterCardはこのたび、電子マネー事業者が発行するプリペイド型の電子マネーを、インターネット上のMasterCard加盟店で利用可能とすることで、飛躍的に利用範囲を拡大する決済ソリューション「BINレンタルサービス」の提供を開始した。

第一弾として5日、NTTスマートトレードに対して「ちょコムeマネー」がMasterCardとして利用可能となるサービスの提供を開始した。

「BINレンタルサービス」では、様々な電子マネー事業者が成長著しいEC市場における決済ニーズに対応してもらえるよう、MasterCardの決済ソリューション「SecurePay」(セキュアペイ)を利用し、広範なクレジットカードの決済インフラを活用できるようにすることで、より多くの顧客に安心・便利な決済サービスを提供可能にする。

具体的には、三井住友カードが保有するMasterCardから割り当てられたカード番号帯(BIN)を電子マネー事業者に貸与する事で電子マネー事業者は、貸与されたカード番号帯の範囲内で、利用者のリクエストに応じてリアルタイムに電子マネーと紐付いたMasterCardのカード番号(16桁)を発行することが可能になるという。利用者は発行されたカード番号をMasterCardのEC加盟店で買い物の際に入力することにより、電子マネーの残高の範囲で買い物を楽しむことができるという。

また、同サービスではカード番号をECサイトへ入力することに不安を感じる顧客に、安心してオンラインショッピングを楽しんでもらえるよう、1度しか利用出来ない使い切りのカード番号を発行することも可能になったとしている。

三井住友カードおよびMasterCardの両社は、利便性と安全性の両立を実現する同サービスの提供をはじめ、今後も付加価値の高い決済サービスを提供していくとしている。