ドイツのポルシェAGはこのほど、参戦を表明しているル・マン24時間耐久レースのチーム概要を発表した。ル・マン・プロトタイプ(LMP1)には新開発の「919 ハイブリッド」2台、GTE Proクラスには「911 RSR」2台の4台体制で必勝を期す。

「919 ハイブリッド」

「919ハイブリッド」は、ル・マンのトップカテゴリーに課せられる新たな効率レギュレーションを満たすべく開発されたマシン。スーパーチャージャー付きの小排気量のV4エンジン、フロントホイールを駆動する1つの電気モーター、および2つのエネルギー回生システムで構成される非常に複雑なハイブリッドシステムを搭載している。

ポルシェのワークスドライバーであるティモ・ベルンハルト選手(カーナンバー20)とロマン・デュマ選手(カーナンバー14)は、ル・マン24時間レースを含む全8戦で争われるWECに参戦する2台のル・マン・プロトタイプのそれぞれを割り当てられた。その結果、2台の「919 ハイブリッド」は、そのどちらもル・マン総合優勝経験者によってドライブされることになる。両ドライバーはともに2010年、アウディで総合優勝を果たしている。

ポルシェ「911 RSR」(Version 2014)

昨年のル・マンでの「911 RSR」

一方、昨年のル・マンでポルシェが1-2フィニッシュを果たしたGTE Proクラスでは、ポルシェは再度、ポルシェ チーム・マンタイから2台の「911 RSR」を投入する。2013年シーズンの最終レースに投入されたこのGTスポーツカーは細部が見直され、ハンドリングが改善している。