大井川鐵道は3月26日、本線(金谷~千頭間)ならびに井川線(千頭~井川間)のダイヤ改正を実施する。同日以降、本線の運行本数は現行の上下各14本から上下各9本へ減便される。ダイヤ改正後の上下各9本のうち、上り1本は家山駅始発、下り1本は家山駅止まりとなる。

大井川鐵道が3月26日にダイヤ改正を実施(写真はイメージ)

ダイヤ改正にともない、本線の上り始発は現行の5時29分から6時04分へ、約30分繰下げに。下り始発は現行の6時17分から6時13分へ変更される。本線の下り最終便は現行の21時11分から20時28分へ、約40分の繰上げに。上り最終便は現行の20時21分から20時20分へ変更される。井川線の改正ダイヤは現在調整中とのこと。

大井川鐵道は従来より収支の悪化が伝えられており、駅の無人化やワンマン運転化などの改善策に取り組んできたものの、依然として厳しい状況。現状のままでは電車の運行ばかりか、同社の収益の柱となっているSL列車の運転の継続も危ぶまれるという。

ダイヤ改正に際し、「収益を確保し、よりみなさまに愛される鉄道であり続けるために『運転本数の減便』という苦渋の決断をいたしました」と同社。あわせて沿線自治体である島田市と川根本町に対し、2月3日付で経営支援策を検討する協議会の設置を要請している。