ドイツのポルシェAGはこのほど、5億ユーロを超える資金を投じて拡張を進めているライプツィヒ工場で、「マカン」専用の新しい生産ラインが2月11日に稼働を開始すると発表した。盛大なオープニングセレモニーが開催される予定だ。

ライプツィヒ工場の「マカン」専用ライン

ポルシェは2年近い工期をかけて、ライプツィヒ工場をそれまでの組立工場から、ボディ工場とペイントショップを備えた総合工場へと拡張してきた。「マカン」の生産開始にともない、ライプツィヒ工場だけでロジスティック、ボディ製造、塗装、組立てを中心に1,500人ほどの新規雇用が確保される。周辺のサプライヤーでも多数の雇用が創出されることから、東ドイツ地区の経済活性化に重要な役割を果たす。

こうした経済効果への期待から、新工場の稼働に先立って開催されるオープニングセレモニーでは、ドイツの連邦副首相で経済・エネルギー大臣を兼任するシグマール・ガブリエル氏と、ザクセン州首相のスタニスラフ・ルディ・ティリッヒ氏、ライプツィヒ市長のブルクハルト・ユング氏が臨席する予定。さらにフォルクスワーゲン・グループの監査役会長のフェルディナンド・ピエヒ氏など、そうそうたる顔ぶれがそろう。

オープニングセレモニーの後は、すでに多数の予約注文が寄せられている「マカン」の生産が開始される。「マカン」の最初の市場導入は4月5日の予定だ。