明治、チーズとマーガリン30商品を値上げ--飼料価格の上昇など酪農経営を圧迫

明治は21日、市販用のチーズやマーガリン計30商品について、3月1日から値上げと容量変更を実施すると発表した。

対象商品は、「明治北海道十勝スライスチーズ」などチーズ27商品と、「明治なめらかソフト」などマーガリン3商品。3月1日出荷分から、チーズ6商品については値上げ、チーズ18商品、マーガリン3商品については価格を据え置いたまま減量して実質値上げ、チーズ3商品については価格と容量を変更するなどして実質値上げする。

値上げ幅は、チーズが7.5～20%、マーガリンが6.3～6.7%。「明治北海道十勝スライスチーズ」は1枚減って7枚入りになるほか、「明治なめらかソフト」は20グラム減って280グラムとなる。

同社によると、海外原材料相場が高値圏で推移していることに加え、円安の影響で輸入原料チーズや原料油脂の価格は高止まりしているという。また、輸入飼料価格やエネルギー価格の上昇などが国内の酪農経営を圧迫し、チーズ向け生乳取引価格が引き上げられたことから、今回の値上げを決定したとしている。