第6回WOWOWシナリオ大賞の大賞作品が、ドラマW『埋もれる』として映像化され、主演を俳優の桐谷健太が務めることが18日、明らかになった。
WOWOWシナリオ大賞は、プロ・アマを問わず優れたシナリオ作品を発掘するもので、過去に4本のシナリオを映像化。ドラマW『埋もれる』は、492編の作品応募があった昨年の第6回で大賞を受賞した香坂隆史氏の『愛の告発』を映像化したヒューマンミステリー。ゴミ屋敷の解決に乗り出した男とそこを取り巻く人々を描いており、井筒和幸監督作品の助監督を務め、映画『クジラのいた夏』の公開を控える吉田康弘が手掛ける。
大手食品会社に勤めていた北見透(桐谷)は、自社の産地偽装を内部告発したことで会社を追われる。妻子とも別れて故郷に戻った北見は、市役所の非常勤職員として働き始め、役所内で問題視されていた"ゴミ屋敷"に住む老女・加代子(緑魔子)のもとを訪れることに。北見は、隣の家に住むかつての初恋相手・葉子(国仲涼子)と交流を重ねながら、加代子と真摯に向き合い、問題を解決しようとするが――というストーリーで、3月16日に放送(22:00~)。
ドラマWに初出演する桐谷は、脚本を読み「最初は社会派のサラリーマンの話かと思いましたが、読み進めるうちにだんだん鳥肌が立ってきて、目が離せなくなりました。そして、最後のシーンでは思わず、ゾッとさせられました」と、シナリオ大賞を受賞した同作ならではの展開に驚きの感想を寄せ、「心の中で何かゾッとするところ、何か感じてしまうところを堪能していただければと思います」と語っている。