本田技研工業は19日、「SUVの力強さ」「クーペのあでやかさ」「ミニバンの使いやすさ」に加えて「燃費性能」も併せ持ち、ジャンルの枠を超えた多面的な価値を高次元で融合したという新ジャンルのクルマ「ヴェゼル(VEZEL)」を20日に発売すると発表した。
ハイブリッド車(1.5L直噴 DOHC i-VTEC i-DCD)とガソリン車(1.5L直噴 DOHC i-VTEC)をラインアップし、それぞれに2WD(FF)と4WDを設定。価格は、ハイブリッド車が219万円~268万円、ガソリン車が187万円~212万円。
ヴェゼルのエクステリアは、SUVのような安定感のあるロアボディーとクーペライクなアッパーボディーを融合。ヘッドライトに片側2灯のLEDを採用したほか、ハイブリッド車すべてのリアコンビネーションランプにLED導光ストライプを採用している。また、リアアウターハンドルはウインドウグラフィックスに溶け込ませ、2ドアクーペのようなパーソナル感を高めたとのこと。
インテリアでは、広さとパーソナル感の両立を追求。手に触れるほとんどの箇所にやわらかな素材が使われており、全タイプのフロントマップランプとルームランプにLEDが採用されている。また同社独創の「センタータンクレイアウト」により、大きな荷室やミニバン並みのゆとりあるリア席も実現したとのこと。
ハイブリッド車は、新世代ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載し、1.5Lエンジンを直噴とすることにより、高出力モーターとの組み合わせで2.0Lエンジンに匹敵するハイパワーとドライビングフィールを実現した。環境性能においても、FF車で27.0km/L(JC08モード)という国内クラス最高レベルの低燃費を達成。4WD車には、電子制御により前・後輪のトルク配分をコントロールする4WDシステム「リアルタイムAWD」を、同社ハイブリッド車として初採用されている。
そのほか、電子制御パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能といった先進技術や機能を全タイプ標準装備し、上級セダンで使われる高性能の防音材やダンパーの採用により、優れた静粛性と操縦安定性を実現。加えて、ハイブリッド車には、燃費によい運転をアクセルペダルの反力で知らせるリアクティブフォースペダルが搭載されている。