東京商工リサーチは16日、オリンパスの子会社であるインプレス開発(東京都・渋谷区)が12月5日に、東京地裁より特別清算開始決定を受けたと発表した。負債総額はオリンパスからの借入金を主体に約92億5,900万円(2013年9月30日時点)。

インプレス開発は1986年5月、東京都中央区でサニックの会社名で設立。休業期間を経て、1999年12月に商号をアイ・ティー・エックスへ変更し、千代田区に本店を移転した。携帯電話販売を主体とするテレコム事業を中心に、医療情報ヘルスケア分野・ネットワークソリューション分野などにおいて、サービス&ソリューション事業を展開。2001年12月、ナスダック・ジャパン(現JASDAQ)に上場した後、2011年3月にオリンパスが同社を完全子会社化したことで上場を廃止していた。

その間、他社からの事業買収を軸に業容拡大を展開し、2011年3月期売上高は2,096億4,200万円、さらに2012年3月期売上高は2,296億9,500万円を計上していた。しかし、親会社の事業再編の一環として事業売却が決定し、2012年9月28日に現在地へ本店移転するとともに、会社分割により渋谷区に別法人を設立して事業を譲渡。2013年9月30日に開かれた株主総会の決議により解散していた。