JR各社をはじめとする鉄道各社局は、消費税率引上げにともなう運賃・料金の改定を国土交通省へ申請した。消費税率が8%に引き上げられる2014年4月1日から改定される。

消費税率引上げにともなう運賃・料金改定で、新幹線も値上げされることに

各社とも、全体の改定率は105分の108(約2.857%)。普通旅客運賃は現行運賃から消費税相当分を差し引いた額に1.08を乗じた額とし、普通旅客運賃以外の運賃・料金については現行の運賃・料金に105分の108を乗じた額とする。いずれも端数は四捨五入し、10円単位とする。ただし、この方法で計算した場合には各社とも鉄道事業全体の改定率が不足または超過するため、一部の運賃・料金の端数の切上げや切捨てを行い、全体の改定率を105分の108となるように調整する。

JRの在来線の場合、初乗り運賃はJR北海道が現行160円から170円に改定する以外、各社とも変更されないが、一例として運賃200円の区間については各社とも210円に改定。91~100kmの区間に関して、JR北海道は現行1,790円から1,840円に、JR東海・JR西日本は幹線で現行1,620円から1,660円に、地方交通線で現行1,800円から1,850円にそれぞれ改定される。JR西日本の電車特定区間は現行1,530円のところ、改定後は1,580円に。JR四国は現行1,750円から1,810円に、JR九州は現行1,770円から1,820円へ、それぞれ改定される。

東海道・山陽新幹線「のぞみ」は、東京~名古屋間が現行1万780円から1万1,090円、東京~新大阪間は現行1万4,050円から1万4,450円、東京~博多間では現行2万2,320円から2万2,950円に値上げされる。「ひかり」「こだま」も同様で、東京~名古屋間が現行1万580円から1万1,090円に、東京~新大阪間は現行1万3,750円から1万4,140円に、東京~博多間は現行2万1,720円から2万2,330円に値上げされる(いずれも運賃+通常期の指定席特急料金)。特急・急行料金や座席指定料金、グリーン料金、定期料金なども改定となる。

なお、JR各社の他に、近畿日本鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、名古屋鉄道など、大手私鉄や地方私鉄も消費税率引上げにともなう改定申請を行っている。