熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップを中心に、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分の芸能ニュースを総ナメできる!

※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【ノンストップ!】→【ノン】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】と略表記します

●「樹木希林を直撃! 全身がんの治療開始か!?」【スッキリ】

今年3月、『日本アカデミー賞』の受賞コメントで、全身がんを告白した樹木。ここにきて「今週にも放射線治療を行う」という情報が入り、阿部リポーターが夜の暗闇で直撃した。

樹木は「この前、検査で副腎にがんがあることが分かりましたので(九州の病院に)行きます」「(検査は)定期的にというか、1年半くらい行ってなかったから、『そろそろおいでください』と言われて。でも見つかったのは1カ所ですから少ないんですよ」とアッサリ。

放射線治療についても、「3度目かな。この何年かの間に。1日10分くらいね。洋服着たままですけど」「薬も飲まないし、何もしない。だから、がん治療の技術ってすごいんじゃないですか? 何にも痛いとかはないし、闘うってほどでもなさそうですね。ただ、頭がボケてきたかなと思います」と最後は笑い飛ばしてしまった。

さらに阿部リポーターが心配すると、「何言ってるの。『取材になるか』と思うからでしょ。本当は『いつ死ぬんですか?』と聞きたいんじゃないの? でもそれはわからないのよ」とツッコミを入れてタジタジにしてしまった。驚くのは、樹木がマネージャーをつけず、スケジュールも、キャリーケースを引くのも全て自らしていること。内田裕也の件も含め、全てが達観している。

●「“天使すぎるアイドル”橋本環奈が初登場。あの男が食いついた」【スッキリ】

今最もネットで話題のアイドルが初登場。VTRを見た加藤浩次が「かわいらしい子だね」と反応する。福岡のローカルアイドルで、中学3年生の14歳の橋本は、「天使すぎる!」「1000人に1人の逸材」と言われているが、テリー伊藤も「写真より実物の方がいいね」と好評価だ。 橋本は「大変恐縮です。いろいろ言ってくれて『会ってみるとそうでもねーじゃねーか』と思われそうなので、あんまり上げないでほしい……でもうれしいです」と低姿勢。しかし、空気を読まない鈴木奈々が、「神ですよ神!」「すごい天使」とさらにハードルを上げた。この組み合わせ、橋本が余計かわいく、鈴木が余計うるさく見える。

橋本が「ももクロも好きだと思いますが、(私が所属する)Rev.from DVLのライブへも会いに来てください!」とアピールされた勝谷は、「もう(あなたの名前は)メモしたよ。福岡で番組持ってるからおいで」とニヤニヤ。すかさず加藤が「天使と悪魔を絡ませちゃダメだ!」と反対していた。

●「滝川クリステルが“お・も・て・な・し同棲”スタート!」【ミヤネ】

流行語大賞を獲得したばかりの滝川だが、4年前から交際報道のある小澤征悦との関係にも注目が集まっている。そんな中で同棲報道が流れた。これまで小澤が滝川の自宅を訪れるときは、コインパーキングを利用していたようだが、最近は滝川が小澤のためにマンションの駐車場を契約。さらに、寝室のカーテンが真っ赤なものに変わり、9月ごろから同棲している姿が目撃されているらしい。

また先月下旬の昼過ぎ、滝川が出勤でマンションを出た1時間後に小澤が外出。記者の直撃を受けた小澤は、「これから昼飯にそばを食べたいんだけど……プライベートなことは事務所を通して」とコメントを避けた。これだけ交際がハッキリしているのであれば、結婚までほっといてあげて欲しい。

●「コウメ太夫、再ブレークか。テリー&杉野アナはバカウケ」【スッキリ】

「チャンチャカチャンチャン、チクショー」の一発屋芸人・コウメ太夫がちょっと話題になっている。 この日は、“ジャクソン太夫”なる新ネタを披露。「ネタは完全にスベっているけど、ダンスのキレはすごいな……」と思っていたら、どうやらコウメ太夫は『ムーンウォーク世界大会』で準優勝したらしい。

ネタを見た演出家・テリー伊藤は、「オレはイケると思うよ。まだ家のローンがあるって言ってたから」とニヤリ。コウメ太夫は、売れっ子のときにマンションを購入し、その家賃収入で生活をしながら、シングルファーザーとして息子の子育てに励んでいるのだ。ただ、「以前は『チクショー』が好きだった息子が、最近は『ワイルドだぜぇ』ばっかり言ってるから……(地声で)チクショー」とガッカリ。ジャクソン太夫は、ジワジワ効いてくるタイプのネタだけに、最後はテリーと杉野真美アナを爆笑させていた。再ブレイクなるか。

●「ベッキーが天空の早朝ライブ! パンティ泥棒」【スッキリ】

サードアルバム発売を記念して、ライブを行った場所は地上350mの東京スカイツリー展望デッキ。ファン30人を限定招待し、午前6時30分から日の出をバックに4曲を歌い上げた。

すると、ベッキーがライブMCでおもむろに、「もう~天の声(山里亮太)が上戸彩に近づこうとしているの。許せないの。私が止めてるの。3人で食事に行きたいらしいんですけど、必死で止めてるの」と話し出した。これを見た加藤浩次とテリー伊藤がブーイングすると、天の声が「いやらしい意味でなくて、食事はしてみたいじゃないですか」と必死に弁明。しかし、加藤は「ダメだよ。すぐパンティ盗もうとするじゃん。朝方ジョギングに行ったら、ポケットに5個くらい入ってるんだもん」と悪ノリ。最後も「主に薄いピンクか白。もうやめろよ」と話すと、天の声は「いろんな問題あるけど、何か……ありがとう」と締めくくった。山里にとって、パンティ泥棒は鉄板ネタなのだ。

●「土屋アンナ舞台中止裁判。甲斐氏は激やつれ」【ノンストップ】

舞台『誓い~奇跡のシンガー』の中止に関わる第2回口頭弁論の前日、土屋アンナを訴えた甲斐智陽氏に、現在の心境を直撃。話し始めこそ土屋への怒りを口にしていたが、「本当は今年中に終わらせて、来年新たな気持ちで嫌なことを忘れたい」「人生って本当に何があるか分かんないよね……と思うくらい落ち込んだ」と徐々にトーンダウン。見るからにやつれた印象だ。

どうやら騒動が長引くにつれて、さまざまな悪影響が出てきたようで、「悪名がとどろきすぎた。『悪い監督だ』ってなっているから、11月に予定していた舞台がなくなったよね」と力なく話した。訴えた側の自分が窮地に陥るとは、夢にも思っていなかったのだろう。

しかし、ただでは終わらないのがこの人。「今ね、映画を準備してるんですよ。『誓いのシンガー』です」、つまり騒動の作品を映画化するらしい。「やっぱりね、(自ら書き上げた)脚本がいいんですよ。歌もいい。これを埋もれさせちゃうのはもったいないから」と意気込んだ。

これを見た設楽統は、「ヘコんでましたね。(バッシングを受けたのは)強気な部分もあったし、見た目で損してたから」と笑い飛ばす。「とことん争うとなれば、裁判は1年以上長引く」というだけに、またやつれそうだが、映画の主演は“ドタキャンつながり”で、のりピーあたりでどうか。

●「土屋アンナの舞台ドタキャン裁判。手紙の中身は……」【ノンストップ】

第2回口頭弁論の続報。土屋サイドは、稽古を無断欠席した法的根拠について、「著者が『余命いくばくもない』と説明されたのでオファーを受けたが、実際はそうではなかった」、さらに、著者・濱田朝美さんから渡された手紙を証拠提出した。しかし、その中身は、「私は中身のことはあまり知らないので、ライブのときに変なことを言ったらごめんなさい。(中略)私を演じてくれてありがとうございます。本当に夢のようです。夢が叶いそうです。アンナさん、舞台頑張ってください。成功をお祈りしています」と書かれていただけで、「濱田さんが舞台化を承諾していない。納得していない」などの具体的な記述はなかった。

この日も原告の甲斐氏が生中継出演し、「がっかりした。僕への不平不満があるかと思っていたら……あの手紙なら、普通『頑張ろう』と思うんですけど」とぶ然。神田うのから「和解してみたら?」と問いかけられると、「原告側があまりするもんじゃないよね」と苦笑い。前日のやつれた姿についても、「飲みすぎただけだよ」と笑う。この人、もしかしたらタレント向きかもしれない。甲斐氏が「長引きそうだな。まいったな」と話す通り、次回の公判は3月3日。土屋は「呼ばれたら行く」と話しているらしい。

●「ふなっしーが休養宣言か!?『死んじゃうなっしー』」【ノンストップ】

いまだイベントやテレビに引っぱりダコのふなっしー。この日は、来年の活動を聞かれて、「ゆっくり休む。疲れちゃったなっしー。死んじゃうなっしー」と多忙ぶりを猛アピール。「オフがないなっしー。あっても、伝票書いたり、請求書を書かないとギャラがもらえないなっしー」とリアルな叫び。移動やホテルの手配も、全て自分でやっているというから大変だ。 思えばこの一年、1月のイベント出演は3回だけだったが、2月のCM出演でプチブレイク。3月のイベント出演は10回を超え、その後、『2013ご当地キャラ総選挙』で優勝、CDデビュー、ハリウッド映画の吹き替え出演、『流行語大賞』にノミネートなど、タレント全体を見渡しても、トップクラスの活躍だった。

売れっ子になったことで、「ガードマンがついたなっしー」「ファンとのふれあいが減ったなっしー」「ときどきホテル住まいになったなっしー」らしいが、「正月は南の島に行くなっしー」というから良い休養になるだろう。

しかし、上には上がいる。この日、『タレント番組出演本数ランキング』で、MCの設楽統が2連覇を達成。何と615本もの番組に出演して、ぶっちぎりのトップだったようだ。

●「美川憲一が約2億円訴訟へ。原因は『カネと男』か?!」【とくダネ】

美川が前所属事務所社長から、約2億1125万円もの損害賠償請求訴訟を起こされた。出演料、衣装、楽譜、車、美川憲一という芸名などの無断使用が問題らしい。昨秋の独立騒動から1年あまり……いったい何があったのか。

そもそも美川が独立したのは、ギャラ未払いが理由だったはずだが、元社長によれば「確かに遅配はあったが払っていた。そもそも美川の仕事が減っているのに、取り分を変えてくれない」のが原因という。その後、元社長は内容証明を2度送ったが、良い回答が得られなかったため、訴訟に踏み切ったのだ。

さらに、報道の中には、「ギャンブル狂いと男遍歴」なんて過激な見出しもあり、今後の裁判で明らかになるかもしれない。24年間在籍した事務所だけに、元社長の怒りは相当なものがあるのか。昨年に続いて今年も年末のワイドショーを騒がせている美川。話題が『紅白歌合戦』の衣裳対決から、独立スキャンダルに変わったのは何とも寂しい。


今週は土屋アンナ、美川憲一と芸能人絡みの裁判が2つ話題になったが、毎年12月になると離婚訴訟なども含めて、この手の話題がワイドショーを賑わしている。これは「年内のうちにやれることをやって、できれば問題を解決して、気持ちよく新年を迎えたい」という日本人らしい発想なのだが、とりわけイメージが大切な芸能人は、その傾向が強いようだ。今年のワイドショーも残り2週間、まだまだ「電撃離婚」があるかもしれない。

きむら・たかし

コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。