東京都は4日、東京都内に所在する私立中学校の「2014年度の初年度(入学年度)納付金」の状況についてまとめた結果を発表した。それによると、来年度の初年度納付金(総額)を値上げした学校は19校となった。

初年度納付金の内容は、授業料、入学金、施設費およびそのほか毎年度納付する費用となる。調査対象は、都内私立中学校184校(休校中の学校、特区事業認定校および特別支援学校を除く)。

対象校のうち、初年度納付金(総額)の値上げを行った学校は19校(構成比10.3%)。一方、値下げを行った学校は4校(同2.2%)、据え置いた学校は161校(同87.5%)だった。

値上げ率等の内訳(※学校数については、延べ数(コース等によって学費の異なる場合は、それぞれ1学科として計算) ※構成比の算出については、小数点第2位を四捨五入したため、合計が100%にならない場合がある)

値上げ額が最も高い学校は、広尾学園(インターナショナルクラス)の15万6,000円(値上げ率17.1%)。次いで、明法(一般)の9万6,000円(同12.1%)、佼成学園女子の6万円(同7.2%)、成女学園の5万4,000円(同7.4%)、高輪の4万7,000円(同5.8%)となった。

初年度納付金(総額)の平均額は92万8,984円で、前年度に比べて3,404円(0.4%)増加。最高額は玉川学園中学部(国際学級)の183万7,000円で、以下、成蹊(国際学級)の143万円、早稲田大学高等学院中学部の141万4,000円、東京女学館(国際学級)の136万2,000円、玉川学園中学部(普通学級)135万7,000円と続いた。一方、最も少なかったのは八王子実践の54万8,000円だった。